デンゼル・ワシントン主演…去年の映画。
イーサン・ホークが出ている。
クリス・プラット、イ・ビョンホンも出ている。
イーサン・ホークとD・ワシントンは同作品の“アントワーン・フークア監督”の“トレーニング・デイ”で共演しているので二度目になる。
強面で、下品で、賄賂まみれの刑事“ワシントン”と、新米の律儀な警察官“イーサン”のコンビが強烈に印象に残っている。
今度は命を救い救われる男たちを熱く演じている。
クリス・プラットは“ウォンテッド”“マネーボール”等で今売り出しの若手。
魅力的な若い者。
軽い感じがいい。
イ・ビョンホンは韓国の初代四天王のひとり。
ハリウッド作品(アクション物)に多数主演している。
台詞が旨いとは言えず、演技力があるとは思えない。
それでも身体能力の高さは比類がない。
韓国でも主演作“インサイダー”“メモリーズ”等絶えない人気。
海外で重鎮(マルコビッチやらジュディ・リンチやらデニーロやら)に揉まれている…だろう事は、認めざるを得ない。
揉まれている事が確かに経験になっている。
映画自体はリメイクである。
本家はわが日本が誇る(あきら・くろさわ)の“七人の侍”
私が生まれる前の映画。
再上映を父親と観た。
半世紀以上も前…三船敏郎さんの身体全体の存在感と、目の力(きらきらキラキラと輝いていた)は心に焼付いている。
志村喬さん 木村功さん の顔も浮かぶ。
そして半世紀前の“荒野の七人”
監督は名匠ジョン・スタージェス。
「このはーーーげーーー」といった所で褒め言葉でしかない…ユル・ブリンナーが主演。
舞台はメキシコで西部劇。
勧善懲悪で面白かった。
大金が得られるわけでもない、名誉が得られるわけでもない。ただ、腹一杯米が食える。
報酬が得られなくとも、七人の侍たちは己の正義を信じ、命を懸けて農民を守る決意をした。
戦国時代の貧しい農村を舞台に野盗となった野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描く…
貧しい農村が、西部開拓史途上の町や、メキシコの村に変わってはいても虐げられる者と虐げる者の構図は変わらない。
黒沢監督作品は死後も尚、世界の映画人に影響を与えている。
「勝ったのは俺たちではない。農民だ」もしくは「百姓だ」という名台詞があるが胸に沁みこんで咳き込む。
…去年の映画である“マグニフィセント・セブン”にはそんな台詞はない。
哲学的な台詞どころではない・最後はガトリング砲まで登場する。
無類である…特別である…極上である、重要である七人でも‥‥生身は生身。
死んだ者も生き残った者もつらいのだ。
現代は荒野であると言われればそうだと思うが‥勝ちも負けも結果、瓦礫の塊でしかない街の再建はどれだけの体力と年数と…エネルギーが‥
そして…お金も‥
ため息しか出てこない結末なのである。
ピーター・サースガードは悪役。
彼の顔を見ていて思った。
“仮面の男”でアトスの息子役のラウルだった。
育ちが良く気の優しい顔の若者が、ずるく卑怯な中年男を演じている。
これもため息。
映画は確かに面白い。
自分の人生が去来する。
行きつ戻りつ…明日も暑さに向かいます。
イーサン・ホークが出ている。
クリス・プラット、イ・ビョンホンも出ている。
イーサン・ホークとD・ワシントンは同作品の“アントワーン・フークア監督”の“トレーニング・デイ”で共演しているので二度目になる。
強面で、下品で、賄賂まみれの刑事“ワシントン”と、新米の律儀な警察官“イーサン”のコンビが強烈に印象に残っている。
今度は命を救い救われる男たちを熱く演じている。
クリス・プラットは“ウォンテッド”“マネーボール”等で今売り出しの若手。
魅力的な若い者。
軽い感じがいい。
イ・ビョンホンは韓国の初代四天王のひとり。
ハリウッド作品(アクション物)に多数主演している。
台詞が旨いとは言えず、演技力があるとは思えない。
それでも身体能力の高さは比類がない。
韓国でも主演作“インサイダー”“メモリーズ”等絶えない人気。
海外で重鎮(マルコビッチやらジュディ・リンチやらデニーロやら)に揉まれている…だろう事は、認めざるを得ない。
揉まれている事が確かに経験になっている。
映画自体はリメイクである。
本家はわが日本が誇る(あきら・くろさわ)の“七人の侍”
私が生まれる前の映画。
再上映を父親と観た。
半世紀以上も前…三船敏郎さんの身体全体の存在感と、目の力(きらきらキラキラと輝いていた)は心に焼付いている。
志村喬さん 木村功さん の顔も浮かぶ。
そして半世紀前の“荒野の七人”
監督は名匠ジョン・スタージェス。
「このはーーーげーーー」といった所で褒め言葉でしかない…ユル・ブリンナーが主演。
舞台はメキシコで西部劇。
勧善懲悪で面白かった。
大金が得られるわけでもない、名誉が得られるわけでもない。ただ、腹一杯米が食える。
報酬が得られなくとも、七人の侍たちは己の正義を信じ、命を懸けて農民を守る決意をした。
戦国時代の貧しい農村を舞台に野盗となった野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描く…
貧しい農村が、西部開拓史途上の町や、メキシコの村に変わってはいても虐げられる者と虐げる者の構図は変わらない。
黒沢監督作品は死後も尚、世界の映画人に影響を与えている。
「勝ったのは俺たちではない。農民だ」もしくは「百姓だ」という名台詞があるが胸に沁みこんで咳き込む。
…去年の映画である“マグニフィセント・セブン”にはそんな台詞はない。
哲学的な台詞どころではない・最後はガトリング砲まで登場する。
無類である…特別である…極上である、重要である七人でも‥‥生身は生身。
死んだ者も生き残った者もつらいのだ。
現代は荒野であると言われればそうだと思うが‥勝ちも負けも結果、瓦礫の塊でしかない街の再建はどれだけの体力と年数と…エネルギーが‥
そして…お金も‥
ため息しか出てこない結末なのである。
ピーター・サースガードは悪役。
彼の顔を見ていて思った。
“仮面の男”でアトスの息子役のラウルだった。
育ちが良く気の優しい顔の若者が、ずるく卑怯な中年男を演じている。
これもため息。
映画は確かに面白い。
自分の人生が去来する。
行きつ戻りつ…明日も暑さに向かいます。