まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

人気は…ひとの気

2014年05月26日 | 日記
人気を持っている。人気がある。
理由ははっきりしない(お金がある訳でもないし…地位が高くも無い。)…けれど人に好かれるし、いつも周りに人がいる。
そういう人がいる。
才能でもあるし、運でもあるし、性格でもあると思う。

人気と言う言葉の意味だが、世間一般の評判が高いとか株式市場で、投資家の間に広がる、ある銘柄の評判。
「買い人気にあおられる」…という事であるとか…
その土地の人々の気風。じんき。「人気の荒い土地柄」である…とかとは別に…。

多くの人の受けが良い。もてはやされる。

それとも別に…。
人間の意気が大きい。器が広い…その人の心の片隅にでも、自分が入〈はい〉れる。
入〈はい〉れなくても入〈はい〉れてもどちらでも、その人の存在を感じられるだけで、その人の近くにいるだけで安心する。

それが、人気という言葉ではないのか…私は思っている。

人の気が集まる家も場所も、結局は其処にいる人間の心に余裕があって、人が好きである事。
人と付き合いたいという気持ちが強い事。
それに尽きると思う。

我が家の旦那、合歓さんは人を寄せる。

社会的な地位は低い。奴隷階級と言ってもよい。
金はない。鉄くずを運んで日銭で暮らしている。

「わしは、一日18万稼いできた」と言っているが、支払いが18万を超えている。
まるっぽ、赤字。大赤字である。

こんなおっさん。ホームレスと変わりないおっさんなのに…人を呼ぶし人が来る。
ホームレスは家がない。合歓さんには家がある。私と息子達の家である。

平気で仲間を呼んでくる。土足で我が家に入ってくる。

「行くとこがのうて困ってるんや、見捨てられんやろ」「俺を頼ってきたんや、どうして袖に出来る」

合歓さんは人気がある。

浮浪者が山ほどくる。自分で金を稼いだ事もないぼっちゃん。

ただ酒にありつきたいだけの輩。売れない劇団員。
女性は美人が多い。
不自由な安定よりも…自由を選択して生きている彼女たちは、美しい。

人気がある。

合歓さんは誠に人気がある。そうとしか言えない。

「人気」って怖いなとつくづく思う。

人気があればいいという訳ではない。

ごみも、滓も、寄せる。塵も芥も引き寄せる。
人気には側面がある。玉石混淆 が引き寄せられてくる。

私など‥損ばかりしている。
嫌な顔をすると、ヒステリーと影で言われ、相手にしなければ…怖い女と言われる。

もてなしてばかりで、すり減って饗応夫人になっていく。太宰治の小説である。

心の中で自分の傲慢を燃やす。

松明のごとく、わが身の炎が自分自身を焦がしていく時。

私が知らぬ内に、身体が灰になって…そうして。

灰の中から燦然たるダイヤモンドが輝いていくように。

アンジェイ・ワイダの<灰とダイヤモンド>の一説にこんな言葉があったような気がする。

映画も文学も音楽も、無形の財産。

それが私を救ってくれる。

明日も又。

どなたがやってくるのやら…楽しみに待つ自分が怖い。















































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