虹色ダンス ~RAINBOW DANCE~

アートと家族と人生と。。。。

移民法改正

2014-12-03 | 日々のこと Daily stuff
オバマ大統領が移民法改定の大統領令を発表した。
正規のビザがない不法滞在者でも、一定の条件を満たしていれば労働許可を与えるというもの。
もう長い間アメリカで暮らしている人、アメリカで生まれた子供の両親など。
今までにも同じ大統領令は出されたらしいが、今回はその対象者がとても多いのだそうだ。

移民のニュースについて聞くたびに、近くに住むメキシコ人家族のことを思う。
私と同年代くらいの夫婦、物静かな奥さんといつも笑顔の素敵なだんなさん、13歳の娘はあと数年したらものすごい美人さんになりそうで、
6歳の息子も、キリリとしたメキシコ人らしいいいお顔。

実はメキシコに18歳になる長男がいるが、もう16年間会っていないという。
夫婦は16年前に幼い息子を残し、正規ルートではない方法でアメリカにやって来た。
ビザを持たないので、もし一度出国したら今度はアメリカに戻って来れない。

「息子にはもうずっと会っていない。写真とスカイプで顔を見るだけなの」
「父と母にも会ってないよ。会いに帰るって毎年クリスマスには話すんだけどね。母は病気なの」

2歳の我が子と離ればなれになるなんて、胸がはりさけそう。
パソコンの、画面の向こうの成長した息子の顔に、手を触れてキスをしたいだろうに。

「ビザを取る方法は何かないの?」と聞くと、
「アメリカで生まれた娘が20歳になったら、アメリカ市民の親として私たちの永住権の申請ができるよ。あと7年ね!!」

あと7年。

奥さんの方は、数ヶ月前にレストランでの仕事が決まったと喜んでいたけれど、ほんの1ヶ月くらいで解雇された。
正規の労働許可証がないという理由で。

全米でいち早くオバマケアが始まったカリフォルニア。
オークランドでは、不法滞在がばれるのを恐れて申請に出向かない南米系の市民がかなりの数に上ると、新聞で読んだ。
たとえ両親が不法滞在であっても、子供がアメリカで生まれていたら、その子供はこの医療制度を受けることができる。
不法滞在を取り締まる政府機関とは情報を共有していない、オバマケアの申請をしたとしても、それにより身の安全が脅かされることはないから、
子供のためにもぜひ申請に来てほしいと呼びかける内容だった。


今回の大統領令で、あのメキシコ人夫婦にも、労働許可がもらえますように。
あと7年も待たないで国の家族と会える道が、どうか開けますように。






にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ

にほんブログ村 イラストブログ アートイラストへ





Pinterest も覗いてね