虹色ダンス ~RAINBOW DANCE~

アートと家族と人生と。。。。

大人は何にも

2015-01-29 | 家族 Family
日々、長男との親子バトル。
大きいのや小さいの。

ぼうっとしていたり、なんだかイライラしていたり、弟にケンカをふっかけたり、少年と青年の境目あたりの中途半端なところにいる、息子。
昨夜も寝る前になってわたしとやりあって、もうムカムカするのなんのって。
ああ言えばこう言う。
怒鳴ったり怒鳴り返されたりしているうちに、そもそも最初に叱った原因がなんだったのかわからなくなる。

親として正論でまるめこめたい、わたし。
「お母さんはボクのこと、なんっにもわかってないっっっっ!!」
大声で怒鳴って、顔をくしゃくしゃにして泣き出した息子を見て、思わず吹き出してしまう。

あら、
これとまったく同じことを叫んでいたのは、わたしがちょうど彼の年頃だった時。
「大人は子供のことをなんにもわからない。自分も昔は子供だったくせに」
日記に書きなぐっていた頃は、両親にも教師にも、いつも牙を向けていた。

息子は何をどういうふうにわかってほしいんだろう?
わたしはあの頃、大人達に何をわかってほしかったのか?

庇護されるだけの小さな子供でもなく、だからといって自立するにはほど遠い位置にいて、身の置きどころがわからなくて、なぜだかとても不安にもなり。
わけのわからないへんな年齢で。
怒ったり、
傷ついたり、
誰かを傷つけたり。

でも、もうはるか昔のことになってしまった、わたしのそんな時。


「わたしが子供だったのは、もうずっと前のことだから、忘れたよー。もう大人になっちゃったからねぇ、残念。」
ベッドにもぐりこんでいる息子の髪をなでてやりながら、言う。

子供の気持ち、わかればいいなあ。
親の気持ちもわかってくれよね、いつか。










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