Tokyo Walker

諸事探訪

恩田川

2018年04月12日 19時56分31秒 | 旅行

 町田市の南、神奈川県は横浜市の青葉区に流れ込む恩田川、この川の両岸に桜並木がある。結構な古木で随分前から市内の桜の名所の一つになっている。3月29日、お昼頃出掛けたが、この日は夏日に迫る暖かさで汗ばむくらいの陽気になった。そのせいもあってか桜はちょうど満開となった。木曜日にも関わらず、お花見客は思っていたよりも多い。大方近隣の人なのかもしれない。

 いつも桜を撮りに行くと思うことだが、この淡い色のせいでなかなか思うような写真にならない。ただただ白っぽく写るだけである。撮影場所の選定が悪いのかもしれないが、それを見つけるのも難しい。そんな訳で今年も頑張って撮ってみた。撮影はFilmなのでとにかく写真が出来上がるまで時間が掛かる。忙しい時など、つい忘れてしまいそうになるが、その悠長さもまたFilmの魅力の一つ。そして最後に開けて「ビックリ」か「ガッカリ」が待っているからたまらない。

Mamiya M645 1000s/SEKOR C 80mmF2.8

1000s
SEKOR C 80mmF2.8 少しはマシな厳選した一枚がコレ。使用した50mmはどうもピントが甘いようで、三脚を使用しているのにキッチリ合っている写真が一枚もない。厳選したこの写真も同様で、おまけに(フードも使用したが)左手上からの強烈な光でフレアが出てしまった。
 緩やかに曲がった歩道に面した家々、右手は桜の古木が並木を成している。柵の右側は4、5メートル下に恩田川の流れがあり、川面に向かって桜の枝が盛大に伸びていた。桜の木肌はもともと黒っぽく、強烈な日差しもあって黒く潰れているが緑の植え込みが緩やかに奥へ続いていることで何とか明るい雰囲気になっている。


Mamiya M645 1000s/SEKOR C 80mmF2.8

 いつものことだが、桜を撮りに行くと必ず一枚はこの手の構図に手を出してしまう。何が良くてこれを撮るのか、自分でも今一つ判らない。桜、桜しているところがいいのだろうか。
今回はその他に一つだけ別の理由がある。この写真は逆光で撮っている。他の木に比べて何故か中央付近がわずかに色づいているのがわかるだろうか。これを撮りたかったのである。
何だか漆黒の着物に描かれた桜のようではございませんか。

L版Printからスキャナーで読み取り、あくまでも限りなく自己満足の世界です。



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Minoltacord Automat

2018年04月04日 18時45分51秒 | カメラ

 先日落札したRolleicord Vaと本棚に鎮座しているMinoltacord Automatと比較してみると、大きさは全く同じように見える。同じ金型を使ったのでは?と思うくらいである。レンズキャップにしろ、フィルターにしろ、どちらにも使用できる。

ただし、細かく見ると違いはいろいろとある。

            Minoltacord Automat     Rolleicord Va
View lens        ROKKOR 3.2         Heidosmat 3.2
Take lens        ROKKOR 3.5/75      Xenar 3.5/75
絞り設定        独立式           ライトバリュー式
フィルム巻き上げ    クランクハンドル      つまみノブ
フィルム室カバー    上から下へ         底から撥ね上げ
フォーカス       シーソー式レバー      つまみノブ回転式
シンクロ接点      切り替え無し        M、X、V切り替え
                              抜け止めロック付き
シャッターチャージ   セルフコッッキング     レバー式、手動式
シャッター        ボタン式、ロック付き    レバー式、ロック無し
二重撮り防止                      ロック付き
セルフタイマー     付き              無し(訂正 → 付き)
販売年度        1955年             1957年

 ざっとこんな按配だが、これを見た限り販売年度が古いにも関わらずMinoltaの方が明らかに先進的である。当時の価格がどうであったか判らないが、これではどちらが本家なのか判らない。
 しかし、一つ一つの部品の作りの良さはRolleiに軍配が上がる。Minoltaの場合はやはり機能本位、実用本位、C/P優先であるように思う。これは今も昔も日本のモノ作りに脈々と流れる基本的な考え方なのかも知れない。

2018/04/09 訂正
 シンクロ接点のVはセルフタイマーの切り替えで、シャッターをチャージしてからレバーを「V」の位置にセットし、シャッターを押すと約10秒でシャッターが切れる。レバーを「V」の位置までいっぱいに押し下げないで、途中で止めておけばタイマーの作動時間がそれだけ短くなるというオプション付き。
 また、とても重要なことだが、シャッターをチャージした後で、シャッタースピードを変更すると壊れてしまうらしい。ついうっかりということもあるから、いったんチャージしたらなるべく速やかにシャッターを切るというのが原則(≒鉄則)らしい。伝統ある古いカメラは何かと細かいシキタリがうるさいものだ。

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