
お天気もそこそこで気分良く小田急線を降りた。相変わらずの新宿だが、西口は何年ぶりか。お上りさんよろしく外に出てみると目の前にドドーンと妙な建物が出現する。アミアミタイツのような、ツクシのようなものが空に向かって聳えている。何だコリャと思う。確かに見たことのない建物だった。Netで調べると、どうやら「Cocoon Tower」と呼ばれているものらしい。「地上50階地下3階、塔屋2階建て」の最新ビルだった。
施主/学校法人モード学園
設計・監理/丹下都市建築設計
施工会社/清水建設
完成日/2008年10月15日
Cocoonはツクシではなく、「まゆ」のこと。つまりはシルクの原料だ。シルクは繊維として世界遺産の部類に入るくらい伝統的、古典的なものだが、その価値は今も揺るぐことがない。モードにとっても必要不可欠の素材であることに変わりは無いだろう。学校法人モード学園の学校関連が入居しているようで、およそ1万人の学生が通学するのだと言う。確かにモード関連としてふさわしいイメージのシンボルタワーになっている。
新宿西口へ出られる方は、是非見上げてみてほしい。そしてそこで、「ほほぅ、これがコクーンタワーか!」と言ってほしい。そんな雰囲気が似合うようなシチュエーションだ。