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Tokyo Walker

諸事探訪

仲見世商店街(町田市)

2020年02月29日 22時19分32秒 | 商店街

 2月28日、商店街へ出掛けてみた。時々晴れてはいるものの気温は10度前後でまだ寒い。着膨れした人々が中央通りを行き交う。

 町田の商店街はホコ天の中央通りを中心に、その他幾通りもあって、かなり複雑に出来ている。
そんな中でもアーケードが付いているのはこの「仲見世商店街」くらいのものか。居並ぶ大店に並んで、その入り口がある。何気に通り過ぎてしまいそうな入り口なのだが。
 昔、国鉄の原町田駅があった頃、駅前商店街の一つだった。「原町田」は昔の「宿場」だったから、その頃から原型があったのかもしれない。何と言っても「見世」は商品を陳列する台。また、商品を陳列した場所を見世、見世棚などと言っていたのは江戸時代の話しである。「仲見世」はそれほど古い商店街である。しかし、周りは再開発が進み、店舗が大型化しているにも関わらず、この「仲見世商店街」だけは何故かほとんど昔のままである。とにかく古色蒼然としていて1店舗当たりの面積がやたら狭い。

 すっかり置いてけぼりのような状況にある。おそらく借地権や賃貸権利、各種契約が複雑に絡んで一括同意が出来なかったのだろう。昭和の雰囲気をそのまま残し、バブルにも耐えてここまで来たが、現在では町田の中心でありながら花の金曜日だというのにシャッターが目立つという、妙なアンバランスが生まれてしまった。

 ほんの40m~50mの通りだが、全く統一性の無いあらゆるものが混沌とした商店街である。北側にも南側にもアーケードはあるのだが、両方ともそこには「入口」とある。では出口は何処に?と思わないでもないが、何分カオスなエリアだから入ったら最後、出口は無いのかもしれない。

 お昼は商店街の中のカウンターだけのラーメン屋でラーメンを手繰って済ませた。まったく「昭和」そのままであるが、商店街を出ると、いきなり令和になる。そんな訳は無いが、それでも町田は古い店が多い。写真を撮り終えて、30年ほど前に行ったことのある「仲見世商店街」南口からほど近い店「café gres」を訪ねてみた。マスターは、この店を始めてから35年になるという。しかし、店内の雰囲気はそれほど変わっていない。イメージを大切にするお店らしい。コーヒーを入れてもらい、悠久の時の流れというものを味わった。

(café gresにて)

 今回はMinoltaの MC ROKKOR-PF 58mmF1.4 を使用。あまり像が歪まず、視覚的にも自然な描写が出来たように思う。しかし、実際に撮ってみると後ろに下がれない場面が多々あり、その辺が苦しかった。その意味で「50mm」は誰もが納得する「標準」レンズなのかもしれない。
室内、或いは屋外でも薄曇りで強い日差しは無く、光の条件は可も不可もない状態。従って明暗のコントラストは極めて低く、派手な発色もなく少しくすんだ感じになった。このような写真を撮るには実に適切なレンズだったのかもしれない。



 

 

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