連日の酷暑の中、陣中お見舞い申し上げます。
毎年、今年こそはと思っていたが、この酷暑の中出掛ける気にもなれず、放置してきた課題。
薬師池の大賀ハスである。突然早起きして一念発起、出掛けてみた。いつもであれば散歩を兼ねるのだが、それでは写真を撮れそうもないので車で近くまで行って、ササッと撮ることにした。公園の開園時間の朝七時にピッタリ合わせて。
手前の大きな蕾は開花一日目。午後三時頃にはもっと開くらしい。
多分陽が昇る朝方の事だと思うが、未だ開花していない蕾は、開くとき「ポン」と音がするというような話を聞いたことがある。実際に聞いたことは無いが。
大賀ハスは別名「古代ハス」とも言われているが、2000年前の泥炭層から発掘したハスの種を復活させたもので、本家は「古代大賀蓮の里 鴨川市 千葉県」である。
2000年前は縄文末期になるだろうか、いつの間にか絶滅したはずのハスであることを考えれば、植物の種子の生命維持能力というのは驚嘆に値する。まるでタイムマシン並みの能力である。
開花から三日目くらいか。開き切った花弁が崩壊寸前である。実はこの中間の二日目くらいを撮りたかったのだが、適当なものが無かった。それを撮るには午後の二時か三時くらいでなければならないのかもしれないが、この酷暑のなかではとても出来そうもない。
この状態は開花から四日目らしい。何とも形容し難い状況である。
花が大きいだけに四日間のその変化は結構ダイナミンクで、花弁や雄しべは全て落ちてやがて茶色くなり、雌しべはちょっと小首を傾げたようにして枯れてしまう。
更に、暑くなってくると咲くのが「サルスベリ(猿滑)」。またの名を「ヒャクジツコウ(百日紅)」。「シビ(紫薇)」とも言うらしい。この時期、花は比較的少ないので百日紅の紅は結構目立つ。我が町内や近隣でも庭先に百日紅を植えている御宅が複数ある。何か含む意味があるのかは判らない。名前の通り、百日とまでは言わないまでも六十日くらいは咲いているようだ。よく見ると同じ花が六十日咲き続けるわけではなく、次々と連続して新しい花が咲いているようだ。花は咲き終わると(葉と同じ色の)緑の実になるので、遠目に見ているとその変化が判らない。あたかも、ヒャクジツコウはずっと咲いているように見えるのである。
夏の間、この酷暑の中咲き続ける健気な花なのだが、小さい花が密集して咲くので、何だかとても暑苦しい。咲いているのは知っていても、なかなか写真を撮る気にならなかったのは、この辺の事情による。とにかく強烈な日差しの中、咲いているのが百日紅なのである。
Body α7Ⅱ/SONY
Lens ZUIKO Auto-Macro 50mmF3.5/Olympus
Mount Adapter OM-NEX Pro Adapter/K&F Concept
Filter φ49mm MC Protector NEO(B)/Kenko
Hood 無し
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