Tokyo Walker

諸事探訪

六月の植物たち

2023年06月24日 17時26分40秒 | カメラ

 今月(六月)も出来るだけ散歩に出掛けました。五月に劣らず、いろいろ多様な植物の花を見つけました。気温が三十度を超えるような日はちょっと出掛ける気もしませんが、出来るだけ涼しい日を選んでいます。撮影には少し曇っていた方が向いているように思います。強力な直射は植物の撮影には不向きです。

 最初の「花」は、南天です。五月三十日に撮りました。数日前からチラホラ咲いていたのですが、写真としてはこの日がベストだったと思います。米粒のような白い蕾がしばらくの間風に吹かれておりましたが、咲き始めると次々はじけるように開きます。こうなると白い花びらが、風が吹くたびに舞い散ります。花は甘い香りでもするのか、よく見ると小さな虫が結構付いています。

 七、八年前、正月飾りとして買ってきた南天の赤い実を取り置きして、春になって適当に庭に植えたものですが、盛大に育っています。今ではちょっとやり過ぎたと反省しています。

 この時期、薬師池周辺の主要な花は、何といっても菖蒲と紫陽花です。随分多種多様なものが植えてあるようで、次々と開花します。それぞれ名前が付けられているのですが、いずれにしても菖蒲と紫陽花に違いありません。六月中を過ぎると菖蒲の花も少なくなってきました。ふと、差してある名札を見ると「江戸・長生き殿」と記載がありました。江戸時代の花を楽しむ人々の粋が感じられます。
この時代、盛んに品種改良が行われたようです。実際、どこがどう違うのか、サッパリ分かりませんが。

「江戸・長生き殿」です。

 紫陽花です。時節柄ちょっと鬱陶しいので、出来るだけ爽やかなものを厳選しました。






バイカアマチャ(梅花甘茶)という名前らしいです。名前も面白いですが、姿形も変わっています。奇妙なアンテナのようなものは何でしょうか。



アフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)です。公園の事務所近くで見掛けました。多分、どなたかが植えたものでしょう。


 ムラサキクンシラン(紫君子蘭)です。別名の「アガパンサス」の方が有名かもしれません。

車道と歩道の間の植栽にも咲いておりました。誰かが植えたのでしょうか。「阿弗利加浜木綿」も「紫君子蘭」も南アフリカ原産のようですから、園芸種として持ち込まれたものでしょう。雑草のようにはびこることはありませんが、放置しておいても毎年立派に咲いています。全く丈夫な花です。

Body   α7Ⅱ/SONY
Lens     Micro-NIKKOR-P Auto 55mmF3.5/Nikon
Mount Adapter NF-SαE Adapter/Rayqual
Filter   φ52mm Pro1d Protector(W)/Kenko
Hood   無し




初夏の薬師池

2023年06月03日 12時57分58秒 | カメラ

 6月は「水無月」というけれど、今日(2日)は大雨。ここ数日は天気が悪い。それでも、昨日はカメラを持って出掛けてみた。今にも雨が降りそうな雰囲気だったが。
植物の再生の波は冬以外ほぼ年中というものもあるが、短いものでは4~5日というものもある。従って、1週間もすると新しい別の植物が芽を出し、新しい花を咲かせる。だから、毎回訪れる度に何かしら一つや二つ新しい発見がある。

 この時期、五月中頃から六月中頃まで見頃を迎えるのが「ショウブ(菖蒲)」だろう。薬師池では人為的に棚田を作り、菖蒲を栽培(?)して、紫、黄、白、桃の花を見事に咲かせている。

ハナショウブ(花菖蒲)/5月16日

 同時に、早いもので5月中過ぎから6月末頃まで、花を咲かせるのがアジサイだ。薬師池公園では、本当に多種多様なものがある。最初から自生するものばかりではないと思うが、この多様さには目をみはるものがある。中央に池があって、それを取り囲む小山と小さな沢や湧き水の出る環境が適しているのかもしれない。丁度東向き斜面や西向き斜面もあって、そんな環境に最適な植物が旺盛に育っている。しかし、この環境はかなり人為的なものであって、間伐や下草刈りをしなければたちまちジャングルになる。人が快適に過ごす空間を作るには大変な努力が必要なのである。


アジサイ(紫陽花)/6月1日


オカトラノオ(丘虎の尾)/6月1日

 これまた何とも変わった名前の植物で、これから小さな白い花が咲くはずの一歩手前の段階。確かにここは小さな丘の東向き斜面である。昔の人は虎など見たことが無いはずなのに、どうしてこれが「虎の尾」に見えてしまったのだろうか。


ホタルブクロ(蛍袋)/6月1日

 むかし、子供がこの袋のような花びらの中にホタル(蛍)を入れて遊んだことから、ホタルブクロ(蛍袋)と言われるようになったという話がある。確かに蛍くらいは入る大きさである。風に吹かれてふらふらと揺れる様子は何とも平和である。咲いていた場所は公園内の建物の近くなので、人為的に植えたものが野生化しているのかもしれない。

Body   α7Ⅱ/SONY
Lens     Micro-NIKKOR-P Auto 55mmF3.5/Nikon
Mount Adapter NF-SαE Adapter/Rayqual
Filter   φ52mm Pro1d Protector(W)/Kenko
Hood   無し