8月28日古和釜小にて、要配慮者(主に障害者)参加の防災訓練が実施されました。
以前にもブログでお伝えしましたが、障害者団体の提案で実現しました。
目的は2つ、
①障害者自身が訓練に参加して避難所の実状を知ること、
②障害者は避難所で何に困りそれはどうしたら解決できるのかを障害者当事者とSLで検討すること
です。
当日は市の障害福祉課や市長も見学に来ました。
障害者団体だけで訓練をすることはありましたが、
今回のように、全市をあげて地域住民と一緒に訓練をするのは
これまで船橋では例のないことだそうです。
とはいうものの、当日は、避難所開設にかなり時間がかかり、受付から混乱しました。
受付担当の地域の方も、参加する障害者の側も、初めてですからいろいろ戸惑いました。
避難所運営、まだまだ課題は残ります。
でも、よかったこともあります。
視覚障害の方とどうしたら通路がわかるかどうか検証しました。
当日の体育館は養生テープで通路と居住スペースを分けていましたが、
視覚障害者にはわかりません。そこで、ロープを床につけて、
通路がわかるかどうか実際に体験してもらいました。
9㎜の太さならわかるということ、ロープの上に足をのせるとわかりやすいことなど、
当事者が実際に体験してみて初めて分かることも多かったです。
当日は地域住民の方たちは簡易トイレや発電機など機材組立訓練もしました。
ちなみに、この日、組み立てたトイレへ車いすの人が入ろうとしたところ、
使用できませんでした。体育館のトイレにも段差があって使えませんでした。
大きな災害があったとき、障害者や高齢者など要配慮者も一般の避難所に来ます。
要配慮者が生活するために用意される予定の福祉避難所は市の職員が現場に入ってから、
つまり発災から3~5日以降になります。避難所が最も混乱する発災直後に、
要配慮者も一般の避難所で暮らすほかありません。
だからこそ、避難所が要配慮者も含め、だれでも暮らせる場所であってほしいと願います。
今回の訓練での反省を次の訓練につなげなくてはなりません。
そして、今回わかったことは船橋市の避難所運営にも反映してほしいと願います。
by oami
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