興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

moon

2010-11-10 | 戯言(たわごと、ざれごと)
 日が暮れるのが早くなった。

 3日前に夏時間が終わって時計が一時間元に戻ったから、
3日前まで6時だった時間が5時で、7時だった時間が6時だから、
もともと短くなっている昼間に拍車が掛かったわけで、
6時で真っ暗なのは当たり前といえば当たり前なのかもしれない。

 今日は火曜日で、夕方はいつものように、
放課後の子供たちで賑やかなアフタースクール施設の
サテライトクリニックにいた。
今日最後にやってきたいつもの小さな女の子は
面白そうに三日月の絵を描いた。ご機嫌だった。
映画にでてきそうなきれいなアメリカンガール。

 7時の閉館で外に出たら、3日前まで8時だっただけあって
すっかり夜だった。車のなかも冷気が漂っていて、暖房をつけて、
ボニーピンクのCDを掛けた。ここはアーティストの街で、
道は混んでいるけれどネオンや看板がきれいで運転していて楽しい。

 信号待ちでふいに夜空を見上げたら、
さっきの女の子が描いていたのとそっくりの三日月が夜空に浮かんでいた。
目が覚めるようなきれいな月だった。

 そういえば随分長いこと月を見ていなかったとそのときに気付いた。
 彼女はきっと毎晩月をみているのだろう。