いつからだろう。
夕方に風呂釜を洗う時に浴室で吹く口笛が日々の小さな楽しみになっているのは。
口笛は、亡き父がよく吹いていた。父は寡黙な人だったが、酒が入るとよくしゃべった。そういえば、酒に酔った彼が口笛を吹いていたのは見たことがない。今思ったけれど、もし父が酩酊状態で口笛を吹いていたら、自分は今頃口笛を吹いていなかっただろう。
どうして彼が口笛を吹いていたのか、今ではよくわかる気がする。そして気づいたら息子も口笛を吹き始めている。5歳児がこんな風に上手に口笛を吹けるとは知らなかった。音階はまだだけれど、それも時間の問題で身につけるだろう。父は自分に口笛を教えていないし、自分も息子に口笛を教えていない。
口笛の良さのひとつに、普通に歌うよりもずっと音域が広いということがあると思う。演奏する曲は、その時によく聴く曲の場合が多い。最近は、Aimerの『カタオモイ』をよく聴いていて、気づいたらこの曲をよく演奏?している。
先日ふと思いついた。Googleの曲調べ機能は自分の口笛からちゃんと原曲を抽出してくれるのだろうかと。この可能性を妻と息子に伝えて、「やってみるね」と言っていざやろうとすると、息子が競ってきてとてもできない。
その時は諦めて、彼を幼稚園に送って行った後で、静かな仕事部屋で再び試してみた。
意識を集中して、サビの部分を吹いてみたら、Googleはすぐに認識してくれて、しかも表示された3つの提案曲全てが『カタオモイ』で、妙に嬉しくなって「よっしゃ!」とガッツポーズをしてその画面をスクショして、階段を駆け降りてそれを妻に見せて、彼女の「ふーん」というクールなリアクションを見て、ふと我に返った。
誰もいない部屋でひとりでスマホに向かって口笛吹いて、一体自分は何をやっているのだろうと。
皆さん、こんにちは!
空が高く、澄んだ空気が気持ち良い季節になってきましたね。
さて、今回話題にしたいのは、オンラインの心理カウンセリングのセッション中にお越しになる配達業者さんへの対応についてです。
これまで私は、セッション中に我が家に配達業者さんが来ても、対応しないようにしてきました。
それは、私とのセッションに大事な時間を作ってくださり、それにお金を払ってくださっているクライアントさんとのそのセッションに全神経を集中するためです。
私や妻が注文した商品を配達業者さんが我が家に届けてくださったものを、セッション中に受け取ることは、「セラピストが、セッション中に、セラピストのニーズを優先する」という、あるまじき行為であると、これまでは考えてきました。
当然ですが、セッション中に、クライアントさん宅にお荷物が届いた場合は、ご自由に対応していただいております。
それは、セッションの50分間は、完全に、クライアントさんの時間なので、クライアントさんがそれをどう使おうとクライアントさんの自由である、という考えだからです。
ただ、最近は、ご存じのように、我が国の社会問題として、配達業者さんに、ものすごい負担が掛かっていることが日々話題になっています。
これまでも、セッション中に、我が家のインターホンが鳴るたびに、すごい罪悪感を感じてきました。
対応したいけれど、それはクライアントさんにとって、とても失礼なことになるから、そうすべきではない。配達業者さん、ごめんなさい、という葛藤です。
しかし公認心理師という立場は、個人の幸福だけではなく、社会全体の幸福について考えて行動していく立場です。
クライアントさんと、クライアントさんとの時間を大切にする態度は依然として正しいと思いますが、それによって、配達業者さんがつらい思いをしている、強い言い方をすると、配達業者さんが犠牲になっている、というのは、何かが間違っていると思うようになりました。
そんなに毎回起きることではないですし、配達は、午前中に集中しているので、私のセッションを受けてくださっている多くの方には、今回私が話題に挙げている問題はあまり該当しません。しかし、今回、今の私の考え方や方針について、ここで皆さんにお伝えさせていただきたく、この記事を書くことにしました。
先ほどやはり、10時からのセッション中に、我が家のインターホンが鳴りました。
長いお付き合いのクライアントさんで、お互いに良く知っている関係性でもあったので、ここで書いた事情を説明して、対応してよいかと聞いてみたところ、快諾してくださいました。
所要時間は30秒です。私が宅配業者さんに対応することで、そのセッションに何か大きな悪影響があるかというと、そういうことはありません。
私としても、配達業者さんに後ろめたさを感じながら、セッションを継続するよりも、30秒中断することで、葛藤を経験せずに済んだので、その後のセッションにも罪悪感なく集中することができました。「ピンポン」を連打されるなか、罪悪感と戦う1分間の私の情緒応答性は、多少なりとも落ちていると思いますし、それこそ「クライアントさんに最善のものを提供する」、というモットーから外れてしまっているという皮肉があります。
長くなりましたが、こうした理由から、よくあることではないのですが、配達業者さんが私の家にお越しになった場合は、大変申し訳ありませんが、今後は対応させていただきます。皆さんのご理解に感謝致します。くどいようですが、この記事を全てのクライアントさんがお読みになっているわけではないので、この状況になった時は、当面は、この記事で書いたことを説明したうえで、対応させていただきます。
引き続き、宜しくお願い致します。
黒川
皆さん、こんにちは!
10月9日の週及び、10月16日の週の、オンラインカウンセリングのご予約可能枠についてのお知らせです。
10月12日(木)
11:00~11:50
10月13日(金)
11:00~11:50
12:00~12:50
13:00~13:50
14:00~14:50
15:00~15:50
10月19日(木)
12:00~12:50
14:00~14:50
15:00~15:50
21:00~21:50
22:00~22:50
10月20日(金)
10:00~10:50
11:00~11:50
12:00~12:50
13:00~13:50
21:00~21:50
22:00~22:50
ご予約を希望の方は、drtakakurokawa@gmail.comまで、お気軽にご連絡ください。
宜しくお願い致します。
黒川
皆さん、こんにちは!
なんだか急に寒くなってきましたね。皆さん、お風邪など召されぬよう、くれぐれもお気をつけください。
さて、次回、11月5日(日)の横浜カウンセリングのご予約可能枠についてのお知らせです。
11月5日(日)
13:30~14:20
14:30~15:20
の2枠が、今のところ空いております。ご予約を希望の方は、drtakakurokawa@gmail.comまで、お気軽にご連絡ください。
宜しくお願い致します。
黒川
十代の終わりぐらいからフレグランスが好きで、貰ったものや、自分で買ったものなど、香水をたくさん持っていた。
いろいろな色や形や手触りの瓶も好きだったし、毎日、その朝の気分によって使い分けるのも日々の小さな楽しみだった。
渡米してからもそれは変わらず、帰国してからは、日本社会に「香害」という概念があることを知り、かなり控えめになったけれど、香水のある生活は続いていた。
しかし、5年前に子供が生まれて間もなく、妻に、
「〇〇が、ギャル男の匂いがするんだけど」
と言われてはっとした。生まれてきた息子がかわいくてかわいくて仕方がなくて、家にいる時はとにかくずっと抱っこしていて、それは、「原初的母性的没頭」ならず、「原初的父性的没頭」の如しで、何かの用事で息子を妻に委ねて出掛けて帰ってきたら言われたのだ。
「なるほど。。ギャル男の匂いのする赤ちゃんとかちょっと嫌かも」
「そうだよ。それに、赤ちゃんは嗅覚も敏感だし」
「そうだよね。わかった。香水を使うのはもうやめよう」
「うん。〇〇が赤ちゃんの時はそうして」
「そうだね。間違いない。使わないようにするね」
こんな感じで、自分の香水ライフは終わったけれど、最近、なんとなく立ち寄ったお店で、ちょうど一番最後に使っていたフレグランスととてもよく似た匂いに出くわして、フレグランスのある生活が懐かしくなった。
家に帰って、なんとなく封印していたその香水の瓶を取り出して、そっとひと押ししてみたら、それはやはりとても好きな匂いで、なんだか楽しい気持ちになった。「香害」とか気を付けながら、再び生活に取り入れていこう。これは妻から貰ったものだけれど、再び妻から、もしかしたら、息子から、何かよろしくないフィードバックを貰ったら、またやめようかなと思う。そうならないように、自分にしかわからないくらいの微量で使っていこう。誰にも気づかれないように。自分だけの密かな楽しみに。海外のフレグランスは微量でも強いので、そんなことが可能だとも思えないのだけれど。
再び満席となりました。来週の予約可能枠について、別の記事でお伝えします。宜しくお願い致します。
皆さん、こんにちは!
今週のオンラインカウンセリングは満席だったのですが、10月6日(金)の13時に空きができましたので、お知らせします。
ご予約をご希望の方は、drtakakurokawa@gmail.comまで、お気軽にお問い合わせください。
宜しくお願い致します。
黒川
皆さん、こんにちは!
いかがお過ごしですか?
唐突ですが、今週末10月8日(日)の横浜カウンセリングに、以下の1枠空きが出ましたので、お伝えします:
10月8日(日) 13:30~14:20
ご予約をご希望の方は、drtakakurokawa@gmail.comまでお気軽にご連絡ください。
宜しくお願い致します。
黒川