興味津々心理学

アメリカ発の臨床心理学博士、黒川隆徳によるあなたの日常の心理学。三度の飯よりサイコセラピーが好き。

2020-09-24 | 戯言(たわごと、ざれごと)
自宅の裏は、広い空き地で、結構な草原になっていました。10年ほど空き地だったようです。そこで息子と秋の虫取りを楽しんでいました。コスモスやオシロイバナやススキなどの草花も綺麗で、自分としてもお気に入りの場所でした。

しかし3日前、突然その草原に業者さん達がワラワラとやってきて、瞬く間にその草花を根こそぎ片付けてしまいました。

大きなアパートができるそうです。

虫たちはどうなっちゃうんだろう。草花も好きだったのに。息子の掛け替えのない遊び場だったのに。厳密にはここは元から私有地で、私はそもそもそこにいるべきではなかったのですが、それでもとても残念な気持ちになりました。ガッカリでした。

しかし翌日からそこにやってきたショベルカーやダンプトラックに息子は大喜びです。工事現場の監督らしき男性とも早速仲良くなりました。

これからここに大きなアパートが建つまでの様子を息子と見学できるのだと思ったら、なんだか嬉しくなりました。新しい楽しみです。

ふいにヘレンケラーの有名な扉の言葉を思い出しました。

「ひとつの幸せのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く。しかし、よく私たちは閉じたドアばかりに目を奪われ、開いたドアに気付かない」〜へレンケラー


人生に変化はつきもので、時にその突然の変化に私達は混乱したり失望したりしますが、ひとつの事物との別れは、新たな事物との出会いです。そのどちらも大切ですが、新たな扉が開いている事は、常に覚えておきたいと改めて思った時でした。