今回の旅で一番来たかったところがここ「鮭の町村上市」だった。
武家屋敷と町屋の散策には町の観光ボランティアガイド2名の方が丁寧に案内をしてくれた。
村上市は新潟県の最北端に位置し、「県北の城下町」と呼ばれ、
村上藩の藩士邸宅が移築・保存されており、往時の武家の生活を肌で感じることができる。
人口は5万8300人(2020年12月1日)で鮭、酒、人情(さけ、さけ、なさけ)のまち村上市といわれ、
海、山、川の自然豊かで歴史・伝統・食などの魅力あふれるまちです。
因みに、この山の上に史跡村上城址があるとのこと。
昔ながらの町屋も現役の商店・住居として利用されており、
その中で鮭を使ったお土産が多数売られており、
その奥の塩引鮭という天井から吊り下がった大量の鮭はやはり圧巻の光景だった。
ここは「千年鮭きっかわ」といい越後村上の町屋通りの中心的存在の場所で
建物も国登録文化財に指定されている。
これが村上の代表的光景の天井から吊り下げられた鮭。
鮭を吊るすのは塩に漬け込んだあとの鮭を熟成させるため。
村上に吹く北西のほどよい風は鮭の乾燥や発酵を促すのだとか。
そうして旨味をいっそう蓄えた鮭が塩引き鮭となっていきます。
売られている商品のトップ3は「鮭の塩引き」(1,361円)、「鮭の酒びたし」(1,426円)、
そして新商品「鮭の生ハム」(1,037円)。
ここに来たら是非これらを購入してほしいとのこと。
ここが越後村上町屋通り。
昔ながらの町屋づくりを活かした建物が建ち並ぶこの通りは城下町村上の風情を堪能できる通りだ。
それぞれ古き良き時代の雰囲気が残っている街並みの風景と建物。
この町屋通りを歩くと大正・昭和の時代にタイムスリップしてしまう。
散策していて途中見つけた「村上の町屋」のモノクロ写真のポスター。
とても街並にピッタリフィットして素晴らしいポスターになっていた。
こちらは地酒を扱う「益甚」の建物。
隣の「千年鮭きっかわ」と並んで町屋通りの中心的存在の建物だ。
かの松尾芭蕉も訪れたといわれる由緒ある浄念寺は文化15年(1818年)に建てられた。
この地方では珍しい白壁土蔵造りで、日本で一番大きなこともあり、
平成3年(1991年)に国の重要文化財に指定されている。
お寺の境内にあったほほえましい1枚。
白い傘の下にうさぎのファミリーが仲良くすずんでいるように見える。
黒塀通りの黒塀は市民による「黒塀一枚千円運動」により今の趣きのある景観に再生された。
ちなみに皇后雅子さまの父親小和田家は村上市はゆかりの地だそうだ。