100分de名著 第4回 カール・マルクス「資本論」
《コモス》の再生
晩年のマルクスは『資本論』全体の構想に再検討を迫るような理論的転換を遂げようとしていた。
これまで刊行されてこなかった手紙や研究ノートを読んでいくと,、晩期マルクスが環境問題と前資本主義段階の共同体への関心を深めていったことがうかがえる。
このような読み解きをしていくと、マルクスが最終的に思い描いたコミュニズムは、水、土地、エネルギー、住居など私たちにとっての共有財産である「コモン」を取り戻すことを目指したものだということがわかるのだ。
第四回は、生産力至上主義として批判されてきたマルクスが、気候変動や環境問題といった喫緊の問題を乗り越えるビジョンをもっていたことを『資本論』と晩年の思想を読み解くことで明らかにし、
現代社会を生きる我々が何をなすべきかを考える。
Mr. Acker Bilk - Aria 1976
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