100分de名著 第3回 カール・マルクス「資本論」
イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む⁉
AIをはじめとする「イノベーション」で、さまざまなことが便利になった現代。
つらい労働は機械に任せて、人間は快適で充実した人生を送れるようになるはずだった。
しかし、現実は「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」といわれる労働だけが増え続け、逆に労働者の負担は減るどころかますます増えるばかり。
いったいなぜこんなことが起こるのか? 資本主義下、企業間の競争が激化する中でのイノベーションは、効率化を求めるあまり過度な分業化を推し進めてしまう。
その結果、本来豊かな労働を「構想」と「実行」に分離、創造的な「構想」のみを資本家が奪い、単純労働のみを労働者に押し付けるといった過酷な状況が構造的に生じてしまうという。
第三回は、「資本論」を読むことでイノベーションの矛盾を浮かび上がらせ、本来あるべき豊かな労働を取り戻すには何が必要かを考える。
Mr. Acker Bilk - Aria 1976
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