定住人口増について
② 市長の語る、人口増へのチャレンジについて、心躍った一人として、その実現のための偉大なる挑戦に私も参加したいと思います。当然、人口減少を止め、増加に転じることは並大抵な事ではなく、これまでの市の努力と苦労が物語っています。だとしても私は不可能なことではないと思います。すぐに結果がでなくても増やすための構想と戦略を市と議会、経済界のオール北九州でやり遂げましょう。
そこで、主に二つの視点が必要です。人口が減っている地域への対策と、産業とセットの一からの宅地開発による新しい街を作ることです。
一つ目の人口減少校区では、これまで児童数が減っている小学校区では、コミュニティの中心である学校の存続を
人口を増やすためには、具体的にどこでどれだけ増やすかの数値設定と、どのように増やすかの戦略が必要です。市内には129の小学校区、八幡東区には11の小学校があり、一学年では1クラスか2クラスの小学校が一番多く、児童数の多い学校でも1学年3、4クラスで、すべての児童の名前を憶えている先生もおられ、落ち着いた環境で学ぶことができます。
子どもの数が減ってきている中でも、地域やPTAは様々に子ども達に様々な経験を積ませたいと、祭りでの太鼓教室や、子ども店長、童話大会、キャンプなど、様々な行事を行っています。
市長の言われるように子育てするには最高の環境にも関わらず、人口減少が続いています。私はこれだけ、地域の大人が子ども達のことを、登下校のパトロールに留まらず、ここまで大切に考えている、これも北九州のポテンシャルではないでしょうか。市はこれまでこうした小規模校については廃校をちらつかせ、積極的に内外にPRしてきませんでした。
しかし、全国的に少子化が進む中、地域文化も含めたいい環境で子育てをしたいとのニーズは高まっています。小さくても、光輝く学校にもっとスポットを当て、この校区で子育てしたいと若者を呼び込む政策が必要です。人口が減っている校区には当然空き家も増えています。教育委員会以外の市長部局の連携で、その校区の学校や地域の魅力とセットの空き家対策や、良好な宅地の開発と販売、マンション建設の後押しなど、民間と共同した定住人口対策を求めるものです。見解を伺いま
以前、議会の日中友好議員連盟で天津市に行ったことがありますが、その時の視察で広大な平野に大学、オペラホールを有する人口30万の都市を作ると説明を受け、日本からも名だたる大企業が大挙して、このプロジェクトに関わっていました。そんなこともあってか天津市の人口はこの10年で大幅に増加しています。
北九州市は広大な筑紫平野の一角にある福岡市と違い平地が少ない地形です。
人口増加が著しい福岡市では破綻寸前だった人工島に、総合体育館、学校、病院、中央市場、物流センターからなる新しい街を作り、この度全ての土地が売れ、152億円の黒字となったそうです。人工島の人口は約14,000人、また福岡市東区の千早ではJRの操車場跡地に新たな街をつくり、人口は約17,000人ということです。北九州も同様に、地権者の理解が得られた工場跡地や高速インター近くでの、新たな産業誘致や物流センター設置と合わせて、民間投資によるマンションや宅地の開発など、ここに何棟建設して、人口は何万人にするなどの具体的なプランが必要です。
ただ郊外型の広大な住宅地を作るだけでは、意味がありません。そこで働き、生活し、遊べるような街を作る。その開発費は土地の売却益や民間の投資など、行政は全体の構想とマッチングを行い、市の持ち出しのない形で行うなど検討が必要です。
九州道の八幡インター、小倉南・東インター、新門司インターなど、インター周辺に大規模な物流センターがある福岡都市圏と違って、特にその拠点が生かされていません。すでに開発の検討がされている地域もありますが、鞍手インターでは周辺に福岡県と一体となって大規模な物流産業団地の開発が進められています。待ったなしです。
また9月議会では、八幡西区の南部地域において、新幹線の新駅設置の構想の質問が出されました。これまで小倉・博多間では久山町や直方市において新駅設置の検討がされてきましたが、実現していません。これ会社は、鉄道沿線の開発による人口増による、鉄道利用者数の増加の相乗効果で、会社を大きくしてきました。山陽新幹線沿線でも、山口県と広島県では5駅、兵庫県も4駅あります。小倉博多間で新駅設置があるならば、1か所。よそが作ったら永久に北九州市に新駅はできません。市長が言われる半導体関連企業の誘致などの産業誘致と住宅街の設置な、この新駅周辺には域内GDPはいくら、域内人口は10万など、具体的な数値を持ったプランを検討し、早急に最後のチャンスである新幹線新駅設置に向けた研究をすべきです。開発資金は土地区画整理方式で、手出しなくできる方法もあるかと思います。
市内で新たな街の設置が可能なエリアとして、北九州空港島や、下北道路接続予定地である西港周辺、黒崎メイト、八幡インター周辺、大規模な工場跡地など、市としてアンテナを立てて、一から街を作っていく気概でことを進め、このエリアで新たに人口何千人、何万人、域内GDPはいくらといった具合に、積み上げ方式による、人口100万人、GDP4兆円を目指すべきです。市長の見解を伺います。
流入人口増について
③ 福岡市であった観光産業振興議員連盟の発会式に参加しました。福岡市内ホテル関係者からお客さんにお薦めの観光地を案内するときに、太宰府天満宮ぐらいしかなく、市内にも観光スポットを作ってほしいという意見でした。
振り返って北九州市を見る、門司港に始まり、小倉城、皿倉山、河内、平尾台、若松北海岸などに加え、製鐵所や安川電機、TOTOなどの産業観光もあります。北九州は恵まれていると感じました。しかしながら、ホテルの数や観光客などの数で言うと圧倒的な差があります。まさにポテンシャルの状態でとどまっている状況です。
とはいっても近年外国人観光客の方も増加し、市内観光地のさらなる魅力の押し出しや、福岡市内ホテルへの北九州市への案内や、河内や北海岸、門司港へのホテルや観光関連産業の誘致など、観光バスの駐車場や、北海岸や河内貯水池などへのトイレの整備など、今後増え続ける市内外の観光客を受け入れる体制の整備が急がれます。宿泊税を更なる観光客数増につなげていけるよう、観光関連事業者の声を聞いた使い方などを進めてもらえればと思います。
そこで、産業遺産の河内貯水池周辺の千本桜や紅葉など、最も利用者の多い堰堤横駐車場へのトイレ設置を求めるものです。見解を伺います。