砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

センチメンタル・ショパン

2022-09-17 16:06:52 | 音楽

9月17日なのでブログを書きます。
調べたところ、本日はなかやまきんにくんの誕生日のようです。
おめでとうございます、パワー。


さて。
本日も労働環境に身を置いているのですが、作業がひと段落したのでブログに着手します。
ああ~働きたくない~。お金の心配をしないですむ人生を歩みたい~。
ぼんやりと温泉に浸かりながら、明日の天気はどうかなとか、今日は星がきれいに見えるかなとか、そういう心配だけしていたいのです。

もちろん無理なのはわかっているんだけどね。
人生は苦しみ、釈迦もそう説いています。
そしてそのありきたりの不幸に力強く立ち向かうのです、フロイトも『ヒステリー研究』でそう述べています。
そう、不幸に立ち向かうために私はブログを書くのです…!!


最近ピアノでショパンの練習をしています。
ノクターンの2番(変ホ長調 Op.9-2)です。展開は少ないものの、メロディラインがきれいでよい曲ですよね。
以前はずっとルービンシュタインの演奏を聴いていましたが、最近はポリーニの演奏をよく聴いています。

ショパン/夜想曲(ノクターン)第2番/アルトゥール・ルービンシュタイン(1965年録音)

こちらがルービンシュタイン

Chopin: Nocturne No. 2 In E Flat, Op. 9 No. 2

こちらがポリーニ

この前家で練習していたら「これ、下校のときに流れる曲だった」と彼女が言っていました。
オシャレか!

私の学校では、朝の時間にヴィヴァルディの「四季」が、掃除の時間にサティの「ジムノペディ」と坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」が流れていました。今でもサティを聴くと掃除したくなります、パブロフの犬みたいです。

きっと学校によっていろんな差があるんでしょう。
そういうのを聞いて回りたいというか。ほかの人の学校でどんな曲が流れていたのか知りたいです。学校のような教育の場だとあまり変な曲は流せないから、ばらつきが少ないかもしれませんが。ストラヴィンスキーとかは絶対流れないだろうし。「春の祭典」とか聴きながら掃除したくないもんね。ダッダッダッダッダ…(異様な服装をした人たちが突如として踊りだす)


ポリーニの演奏を聴いてふと思い出したことがひとつ。
大学のときに仲良かった人から「ポリーニ、いいよ」と勧められたのを覚えています。
それでショパンのエチュードとポロネーズのCDをTSUTAYAで借りました。
勧めてくれた友人もピアノを弾く人で、自身の結婚式でピアノを披露していました。
その人とも長く会っていないけれども、はて元気かしらん。


久しく会っていない友達がちらほらいます。
なんとなく、友人と疎遠になっていく。
そのこと自体はしょうがないというか。
みんな家庭を持ったり仕事が忙しかったりして、それぞれに別離をしていくものだと思います。

でも。
人生のとある瞬間が重なりあったというか、似たような体験―学びであったり、部活やサークルなどの活動であったり、遊びだったり―をともにした人がいることは、人生の重層性を増すように感じていて。
そういう人とまた会いたいな、ことばを交わしたいな、と思います。
そうすることで自分の一部を取り戻すというか…。
平野啓一郎氏の言うような、ある種の「分人」を立ち上げる作業が、ときどき必要なのです。少なくとも自分にとっては。


やれやれ。なんだか雑然とした内容になってしまいました。
最近忙しくて疲れているのもありますし、ショパンのせいで少し感傷的になっているのかもしれません。
自分に何かが足りていない気がします。
うーん、なんだろうな…。
…わかりました、今日という日付にヒントがありました。
パワー。


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