前記事で、主にNHK歴史ドラマへの文句を
あれこれ書いてしまったのですが、
書いた後でつらつら考えたんです。
で、思い至りました。
私が苦手なのは
一部の歴史ドラマだけじゃない。
むしろ歴史ドラマはまだマシで、
日本のドラマ全体が苦手なんだわ、と。
大河ドラマ、やり玉にあげてしまって
すみません。
(いや、全く的外れではないと思うんだけど)
(でもね、考えてみれば
朝ドラなんて、輪をかけて苦手なんですよね-)
ドラマも映画も、見るのは
ほとんど日本以外の国のものです。
きっとね、
母国語だと粗が見えやすくて
ダメなんだと思う。
その点、外国語は、そもそも分からないから、
気にせず見ることができる。
たとえ演技が多少わざとらしくても、
「この国では、
こういうわざとらしさが好まれるのねー」
という見方をするので、
それはそれとして楽しめるというか。
「異文化」という前提が
こちらの許容範囲を広くさせている
ということもあるのかな。
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ということで、
思いつくままにオススメを列挙してみます。
まず、15世紀末、イタリア。
同じタイトルでアメリカ版もあるのですが、
全然、質が違います。
断然ヨーロッパ版がオススメです。
質の高いドラマですが、
暴力的、性的シーンが多いので、
子どもと一緒に観ることはできません。
残念。
合わせて読みたいのは、こちら。
これなら、中学生から読めます。
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20世紀、イギリス。
女性の立場、そして使用人の視点からも
時代の変化、価値観の変化を
描いているという点で
大変好感が持てたドラマは、
ご存知、『ダウントン・アビー』。
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映画では、同じくイギリスもので、
19世紀末、ヴィクトリア女王晩年の物語です。
これは子どももOK。
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中国歴史物は、
あり得ないワイヤーワークや、
あり得ない化粧や、
あり得ないピラピラキラキラの衣装や、
バブル期のクラブを彷彿とする
あり得ない室内装飾や、
わざとらしい造花を山ほど使う
あり得ない「自然」の表現など、
「中国ドラマあるある、
現実性無視、やり過ぎあり得ないシリーズ」
が厄介でね・・・。
それが無い一昔前の地味目のドラマに惹かれます。
長いのが難ですけどね。
こちらは割とコンパクトにまとまっていて、
ストーリーも面白かったです。
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今、息子が楽しんで観ているのが
少女マンガ色の強い、こちら。↓
設定は「あり得ない」んですが、
ドラマの中での「あり得ないシリーズ」は
抑えられているので、
入り口としては良いんじゃないかと思います。
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それと前後して見始めたのが『三国志 趙雲伝』。
三国志に、若㬢でお気に入りだった「十四皇子」
が出ている!
と、息子は最初、喜んだのですが、
実は、上記「あり得ないシリーズ」が
ふんだんに登場するイマドキ中国ドラマで。
中学生でも
「さすがにこれはやり過ぎでしょう!
見てられないわー」
と思うらしく、
結局、3、4話でフェイドアウトしていました(笑)
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一方、韓国歴史物は、
最近見ていないので思いつかないのですが、
大きなハズレがなく、
しっかりまとまっている印象があります。
恋愛泥沼に主軸が置かれて過ぎていると
つまらなくなりますけどね。
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そうねぇ・・・
これだけあれこれ観ているんだから、
日本の歴史ドラマも、
気が向くことがあったら
何か観てみようかな。
もしかしたら、
食わず嫌いかもしれないしね!