コロナ休校のせいで学力格差が…という
「識者の意見」が新聞に載っていました。
あり得るかもね、と思いつつ、
じゃあ実際、息子の学校ではどうなんだろう?
と気になりまして。
7月に行われた息子の定期テストの結果を
引っ張り出してきました。
比較のために、
比較のために、
1年の時の定期テスト成績表2回分も。
成績表をちゃんと見るのは初めてかも(笑)
成績表をちゃんと見るのは初めてかも(笑)
***
学年平均点は、教科によりばらつきがあるので
比べにくいものの、コロナの前と後で
特に変化は無いと言っていい感じ。
全体の点数分布は
資料が無いので分からないのですが、
とりあえず高得点枠の人数を
ざっくり把握するために
息子90点台の科目をピックアップしてみると…
【2年、コロナ明け中間テスト】
社会94点、学年20位、学年平均68点(受験者数は約220名)
数学97点、学年16位、学年平均67点
【1年の時の定期テスト】
社会95点、学年21位、学年平均70点
社会93点、学年12位、学年平均56点
国語92点、学年18位、学年平均76点
って感じです。
息子90点台の科目をピックアップしてみると…
【2年、コロナ明け中間テスト】
社会94点、学年20位、学年平均68点(受験者数は約220名)
数学97点、学年16位、学年平均67点
【1年の時の定期テスト】
社会95点、学年21位、学年平均70点
社会93点、学年12位、学年平均56点
国語92点、学年18位、学年平均76点
って感じです。
(サンプル、少ないね・笑)
平均も、上位人数も、
コロナ以前とコロナ休校後の差は
あまり無いように思う。
これは、
①生徒の勉強不足を慮った先生が
問題を易しくしたのか、
②結局、授業が無くても
生徒の習得度は変わらないってことのか、
どっちだろう?
その辺の感触を、息子に訊いてみました。
息子にとって、定期テストは
全員参加のマラソン大会のようなもので、
毎回、友達同士、
レース結果を報告しあって
楽しんでいるため、
他の子の過去の点数や順位も
その辺の感触を、息子に訊いてみました。
息子にとって、定期テストは
全員参加のマラソン大会のようなもので、
毎回、友達同士、
レース結果を報告しあって
楽しんでいるため、
他の子の過去の点数や順位も
良く覚えているんです。
(そしてまた「友達」の範囲が妙に広い)
それ、記憶力の無駄遣い!
と思っていたんだけど、
思いがけず役立った。
「絶対、②だよ!
学校があっても無くても
「絶対、②だよ!
学校があっても無くても
生徒の理解度は同じってこと。
テスト問題は変わらないよ。
テスト問題は変わらないよ。
だって、去年の2年生と
全く同じ問題を使った教科もあったんだよ。
塾でやらされた過去問とまるまる同じだった!
ア、オ、ウとか、
全く同じ問題を使った教科もあったんだよ。
塾でやらされた過去問とまるまる同じだった!
ア、オ、ウとか、
答えの並びが頭に残っててラッキー!
って喜んでる子がいたから。」
って喜んでる子がいたから。」
「過去の問題を回し使いしてる先生もいるんだよ。
特に副教科はひどい。5教科でもあるよ。」
えええーーー?!そうなの?
そうか、だから
平均点がどうであろうと
95点以上が20人(全体の約1割)もいる
という現象が起きるわけね!
95点以上が20人(全体の約1割)もいる
という現象が起きるわけね!
教科書を隅々まで覚えるようなクソ真面目な子が、
常に学年に20人前後いるなんてすごいな、
と思ってたんだけど、違うんだ!
「教科書を丸ごと覚えてるのは○○だけだよ!
あいつはマジですごいってば。
○○とか、ま、僕もだけどさ、
○○とか、ま、僕もだけどさ、
塾行ってないのはめっちゃ少数派なんだよ。
毎回、塾でやった問題が出た!
とか小躍りしてるヤツが必ずいるんだよ。
でさ、あそこの塾はよく当たるってなったら
でさ、あそこの塾はよく当たるってなったら
人気が出るわけ。
コロナ休みでも、塾はあったでしょ。
だから学校が休みでも、みんな困らないんだよ。」
なんか馬鹿らし過ぎて話をやめたくなるけど、
それは置いておいて。
私が気になるのは、むしろ
塾に行っていない下位の子なんだよね。
どんな様子だった?
「え?いつもと同じだよ」
授業が無い、塾も行ってない、
「え?いつもと同じだよ」
授業が無い、塾も行ってない、
家でも勉強しないとなったら、
今回はいつもに増して悪かったとか、
低い点数の子が増えたとか、
そういうことがあるんじゃないかと思ったんだけど。
「そんなことないよ。
だって、そういう人達は
普段から授業についていってないんだから、
学校があろうが無かろうが同じだよ。
学校でボーッとしてるか、
家で楽しく遊んでるかの違いだけで、
成績には何も影響がないと思う。」
今回はいつもに増して悪かったとか、
低い点数の子が増えたとか、
そういうことがあるんじゃないかと思ったんだけど。
「そんなことないよ。
だって、そういう人達は
普段から授業についていってないんだから、
学校があろうが無かろうが同じだよ。
学校でボーッとしてるか、
家で楽しく遊んでるかの違いだけで、
成績には何も影響がないと思う。」
うっ。
身も蓋もない言い方だけど、一理ある。
でもさ、学校では
赤点とった子には、補習とか、
なにかサポートがあるよね?
休校のせいで補習が受けられなかったら、
ますます置いてきぼりくらって、
困るんじゃない?
「赤点ってなに?
補習?聞いたことない。
なにもないと思うよ」
ほんとに?放置なの?!
それじゃあ、学校、あってもなくても
学力には影響ないかもね…
***
ということは。
息子の見解に従うと、
全体として
コロナ休校は学力低下につながっていない
ということになります。
なぜなら、ほとんどの子が塾に行っているから。
学外で勉強する習慣のある子は、
休校により、時間に余裕ができ、
むしろ学力が上がっている可能性がある。
学外で勉強しない子は、
普段の授業でもボーっとしてるだけだから
学校があっても無くても同じ。
…「学力問題」を取り上げる識者の意見では、
授業がなくなることにより
全体の学力が落ちる、
あるいは
授業という最低限の砦が無くなることで
自主学習の習慣がない成績下位層が放置され、
格差が広がる、
と説明されることが多いように思う。
だから「学びの保障」を、
という流れになるんだけどね・・・
ところがそもそも学校がその役割を
それほど果たしていない
となると話は別なわけで。
格差が広がるとしたら、
下はそのままで、
上が上がるという方向なんだろか。
うーーーん。
違う事例が知りたい。