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蒼穹

SOU建築設計室の徒然なるブログ

こどもの足の力を育てる裸足保育の効果と注意点 NO17

2020年05月04日 11時00分00秒 | 保育園

脳の発達を促したり、免疫力を高めたりすると言われている裸足保育。
ここでは、保育園で裸足保育を行うメリットや注意点などについてご紹介します。



ただし、感染症対策の意味もこめて、

手洗いに加えて、『』も大切です。

また、抗菌効果のある床材などの選定も行うなどの配慮も必要となります。

私たちは、ヒノキや桐などの床材をお勧めしています。

これらの配慮を前提に、読んで頂けたらと思います。



足のトラブルを抱えるこどもが増加 
昔の子どもは外を走り回ったり、長い距離を歩いたりするシーンが多くありました。
しかし現代は、子どもが外で遊ぶ時間が減り、交通の便が発達したことから、足を使う時間が減っていると言われています。

外遊びや歩く距離が減った子どもたちの足には、昔と比べてどのような変化があるのでしょうか。




【足力の低下】
足力とは、土踏まずの形成や足指の機能、足指の力のことを言います。

土踏まずは、足の裏の筋肉の発達により作られますが、現代では土踏まずがなく、平べったい足の形状(偏平足)の子どもがとても増えています。

1979年には約64%の人に土踏まずか形成されていたのに比べて、1988年には約59%、2008年には約47%と、
現代の半数以上の子どもには土踏まずが形成されていないという結果がでています。

車や電動自転車などの使用により、移動の際に歩くことが少なくなったことや、ゲームなどの普及で外遊びが減ったことなどが原因だと考えられます。

さらに、足の指を開いたり、閉じたりする力も低下していると言われています。現代の子どもたちは外で靴を履き、
室内でも靴下を履いて過ごす子が増えており、常に足が覆われている状態の子が多いです。

そのため、足の指を開いたり閉じたりすることができない子どもがとても多いのです。
足の指を開いたり閉じたりできないと、バランスよく立つことができないと考えられています。
同様に、走ったり、ジャンプしたり、片足立ちをするときに必要な足指の力も低下しています。

【足力の低下は体全体への影響を及ぼす】
足力の低下は、足だけでなく、体全体に影響を及ぼします。
足力が低下することでバランスよく立つことができないため、猫背など姿勢が悪くなり、長時間立っていると疲れてしまいます。

また、少し歩いただけで疲れてしまう、よく転ぶというのも、足指の力の低下によるものです。足の裏の使い方がうまくいかず、
すり足になったり、ペタペタと歩いたりしてしまうことは、歩行効率が悪く、少し歩いただけで疲れてしまうのです。

また、足の踏ん張る力が弱いことで転びやすくもなります。最近では足力の低下は低体温にもつながると言われています。

体温は、身体を動かすことによる筋収縮の活動で上がるので、足を使わないことで低体温になる可能性があるのです。

丈夫な子になる?裸足保育の効果!
現代の子どもたちの足力が低下していることは、健全な発育の妨げにもなりかねません。健康的に成長していくためには、
普段から足を使うということは欠かせないのです。なるべく、履物を履かずに裸足で保育することで、足力を鍛え、丈夫な体へと導くことにもつながります。

そして、裸足保育には次のようなメリットがあると言われています。

【脳の発達の促進】
「足は第二の心臓である」という言葉の通り、足の裏にたくさんのツボがあり、感覚器官や脳に刺激を与えます。
裸足で直接床や地面の感触を感じ、足指でしっかり地面をつかむことで、さまざまな刺激を脳に与えることができます。

【運動神経の向上】
土踏まずが形成されてないと、衝撃を吸収できなかったり、体のバランスがうまくとれなかったりします。
裸足で過ごすことで、靴の反発力に頼らず、自分の足の力だけで地面を蹴るため、足力が鍛えられ、土踏まずが形成されます。

土踏まずは足の裏の筋肉の発達なので、バランス能力などが養われ、身体能力の向上につながったり、転びにくくなったりします。

【リラックス効果・自律神経の安定】
大人でも靴下を脱いで裸足になると開放的な気持ちになる人が多いと思います。手足で体温調整をする子どもたちは、
裸足になることでこもった熱が発散され、また、足首や足指を自由に動かせることは、ストレス解消効果やリラックス効果があります。

足裏からの刺激は自律神経を整えます。自律神経が安定することにより、体温調節機能が正常に働くことで免疫力のアップにもつながります。

裸足保育の注意点
裸足保育は子どもの健やかな成長にとっても効果的ですが、裸足保育を行う上での注意点もあります。

裸足でいることは、直接床や地面が肌に触れることになります。保育園によっては裸足で過ごすのは室内だけでなく、
屋外でも過ごすところもあるため、念入りに保育士がチェックしないと、ガラスやがびょうなどでケガをしてしまう恐れがあります。

また衛生面にも配慮が必要です。
子どもは、「ここから、ここまでが裸足で過ごしてもいい場所だよ」と指導しても、うっかりトイレに裸足で入ってしまったり、
保護者が土足で入る玄関も裸足で行ってしまったり、大人が予期せぬ行動をしてしまうものです。
感染症などが広がらないためにも、普段から保育士などの大人が清潔にしておくことが必要です。

 

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清水義文 (株)SOU建築設計室
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