各家庭によって開始するタイミングが異なるトイレトレーニングは、保育園にとっても悩みの1つではないでしょうか。
子ども一人ひとりの発育に合わせて行うトイレトレーニングは、子どもにも保育者にも負担が大きい出来事です。
今回は保育園で行うトイレトレーニングの進め方、ポイントについてわかりやすくご紹介します。
保育園でトイレトレーニングを始める前に
保育園でトイレトレーニングを始める時は、子どもたちと意思疎通していることはもちろん、保護者との連携も必要です。
ここではトイレトレーニングを始める前に、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
【自分の思いを伝えられるようになっているのが前提】
子どもにトイレトレーニングを始めるためには、子ども自身の発達・発育をしっかりと見極めておかねばなりません。
トイレトレーニングの開始時期は、月齢ではなく個人の成長や性格に合わせると、子どもも保育者も無理なく進められます。
開始前に特に確認しておきたいポイントは次の2つ。
・ひとり歩きをさせても嫌がらないか。
・自分の思いを言葉にして伝えられるか。
子どもが自分の気持ちを保育者に伝えられるようになってからでないと、トイレトレーニングはうまくいかないでしょう。
【おしっこの間隔があいているか】
トイレトレーニングを開始する際は、おしっこの間隔があくようになってから始めるといいでしょう。
おしっこをためておく膀胱(ぼうこう)は、個人によって成長が異なります。子ども自身がおしっこに行きたいという感覚を持つようになるのは、ある程度、膀胱におしっこをためられるようになってからです。
オムツを替えてからこまめに確認し、2~3時間程度おしっこの間隔があくようならトレーニングを始める頃合いでしょう。
【親御さんとの情報共有を心がける】
洗濯物や掃除する頻度が高くなったり、子どもの機嫌が悪くなったりとトイレトレーニングには負担がつきものです。
しかし、トイレトレーニングを成功させるためには、保育園と保護者が一致団結する必要があります。家庭での負担を軽減するためにも、保育園で取り組んでいるトレーニング方法やアドバイスは、積極的に共有してみてください。
トイレトレーニングの進め方
ここからはトイレトレーニングを進めるポイントを4つご紹介します。
【絵本やおもちゃを使いイメージしてもらう】
今までオムツで過ごしていた子どもには、まずトイレに行っておしっこやうんちをするイメージトレーニングが必要です。
初めてトイレトレーニングを始める前に絵本やおもちゃを使うと、楽しみながらトイレが怖くない場所だとわかってくれるでしょう。
【定期的にトイレに座らせて環境に慣れてもらう】
出かける前やお昼寝の前など、生活リズムに合わせてトイレに行くのもトレーニングに最適です。
トイレに行きたくなってから行くだけでは、トイレの雰囲気や便座に座る行為に慣れません。
またタイミングに合わせて事前にトイレに行く習慣が付けば、トイレまでの道のりが長い遠出も安心できるでしょう。
【排泄が行えたタイミングでほめるのが重要】
便座に座って排泄するのは、子どもにとっては勇気が必要です。
特にトイレトレーニングを始めたばかりは、便座に座るだけで泣いてしまう子もいるでしょう。トレーニングを重ねれば上手にできる回数も増えていくので、その都度たくさんほめてあげてください。
上手にできたらシールを貼るなどわかりやすいごほうびがあると、子どもも前向きにトレーニングに向き合えるかもしれませんね。
【タイミングを伝えられるようになったら自力で行かせてみる】
子どもからおしっこに行きたいと意思表示してくれるようになったら、一人でトイレに行かせてみましょう。
ここまでスムーズにトレーニングが進んでいれば、一人でトイレに行けるようになるのも間近です。
不安を感じやすい子はトイレの前までついていってあげると、安心感にもつながります。
トイレトレーニングをする際のポイント
最後にトイレトレーニングする際に気をつけたいポイントを3つご紹介します。
【子どもの自尊心を傷つけない】
トイレトレーニングを成功させるために1番重要なのが、子どもに自信を持たせることです。
冗談でも子どもの自尊心が傷つくような言葉をかけてしまうと、トイレに行くのが嫌になってしまいます。
子どもも慣れないトレーニングに疲れているので、失敗しても笑ったりせず、がんばっていることをほめてあげましょう。
【失敗しても焦らない・怒らない】
今までオムツをしていた子どもが、トイレで排泄の仕方がわからないのは当たり前です。
トイレトレーニングがうまく進められなくても、焦って無理強いさせたり、怒ったりしないようにしましょう。
子どもによって成長スピードは異なるため、他の子どもと比較せず、できるまで見守ってあげてください。
【保育園だけでなく家でも行う】
トイレトレーニングは、保育園だけでなく自宅でも行うとスムーズに進みやすいです。
保育園と全く一緒のトレーニングはできないため、保護者と自宅でできるトレーニング方法を検討しておくといいでしょう。
共働きで忙しい世帯も多いですが、できるだけこまめに情報を共有しあえると、お互い負担なくトレーニングを進められます。
トイレトレーニングには個人差があるのを忘れずに
子どもの性格や普段の生活によって、トイレトレーニングを始めるタイミングや進め方は異なります。
失敗を繰り返しながら行うトレーニングなので、子どももサポートする大人もめげずに取り組むのが大切です。
トイレトレーニングは子どもの成長が感じられる教育なので、あたたかく見守ってあげましょう。
SOU建築の保育園特設サイトはこちら↓
清水義文 (株)SOU建築設計室
E-maily.s-soukyu-arc@tbr.t-com.ne.jp
品川区西五反田5-24-10K・オフイィス2階