邦画ブラボー

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「女房学校」

2006年05月17日 | ★痛快!な映画
「嵐を呼ぶ男」などの井上梅次監督。

夫に不満を抱くコケティッシュな美人妻三人。
お互いの夫がよく見えて・・洒落たコメディタッチの作品。

妻たちには山本富士子、叶順子、朝丘雪路。
その夫に森雅之、川崎敬三、川口浩。

ぽんぽん飛び交う台詞が楽しく、お色気ムードもバッチリ。
見たい見たくないは別として
朝丘雪路の「ベビー・ドール姿(脚丸出しのひらひらナイティ)」、
元ミス日本、山本富士子の水着姿も拝めます。

料亭を経営している山村松代(山本富士子)の夫(森雅之)は
金魚の研究に夢中。
ろくな稼ぎも無いのに居間を金魚の水槽で埋め尽くす夫に、
松代のヒステリーが爆発する!

山本富士子の芸の幅広さを物語るコメディエンヌぶりは実に見ものだが、
ぼさぼさ頭、グルグル眼鏡、よれよれ服、森雅之のとぼけた演技も
マニア必見。(何のマニアだか不明)

森が留置場で出会う精神分裂の男に
西村晃が扮し、大爆笑。
一場面だけだが、
エキセントリックで迫力満点の発作を見せつけてくれる。
今まで見た中で一番可笑しい●チガイ演技。
おたおたしながら西村に付き合う森のパフォーマンスも可笑しい。

他に小沢栄太郎、関敬六 大宮敏充(デンスケ)、山田周平など。

ラストは井上梅次の奥さん、月丘夢路
華麗にびしっときめてくれる・・・
と思いきや、
その後河辺公一の脱力音楽で締めくくられる。

華やかで、可愛い女たち。春の宵にぴったりの映画。

1961年 監督 : 井上梅次  脚本 : 斎藤良輔
撮影 : 中川芳久 音楽 : 河辺公一
美術 : 仲美喜雄

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