邦画ブラボー

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「喜劇駅前飯店」

2006年05月21日 | ★痛快!な映画
フランキー堺、森繁久弥、伴淳三郎、三木のり平、
そして山茶花究が、横浜中華街を舞台に繰り広げるドタバタコメディ。

女性陣は淡島千景、淡路恵子、乙羽信子。
喜劇が上手い森光子も出ている。

特別ゲストとして王貞治さんが
台詞は棒読みだけど華を添えている。

突然剣劇は入るわ、脈絡も無く森繁が香港に旅立つわで
はっきり言ってストーリーは破綻一歩手前だ。
だけど
めちゃめちゃ面白いのは芸達者揃いによる
中国語訛りの日本語合戦!
フランキーVS森繁、森繁VS山茶花 のり平VS伴淳と、
ライバル同士の舌戦が相乗効果を生み、
スリル満点の中で思いがけない妙技が編み出される。

おなじみメンバーだから間合いもぴたりと合う。

「アナタここにいる。ワタシてかける。
アナタ残るのことよ。ワタシ気分悪いのこと。」

「このふ、ふ、不良~!このチンピラゴボ~~!!」

全編この調子が続くので、
今では地上波放送不可能な内容。
げらげら笑って
観終わる頃には彼らのアクセントがうつってしまうでしょう。

60年代は社長シリーズと駅前シリーズが
交錯するという、大変賑やかな時代だった。

1962年
監督 .  久松静児
脚本 長瀬喜伴 撮影 黒田徳三  音楽 広瀬健次郎
美術 .小野友滋

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