ゲストの魅力も再確認させられる番組と書いたが
今回の語り手は友人で作家の伊集院静。
50歳をすぎてから作家デビューを果たした久世とは
20年来の付き合い。
年齢を超えて文学を語り合ったと言う。
照明を落とした自宅?の一室で煙草をくゆらせながら
目を閉じたり、時にはぎょろっと見開いて自然体で語る。
まるで家に招かれて話を聞いているかのような演出が心憎い。
かたわらに置かれたお茶は
現夫人の、篠ひろ子が煎れたのだろうか?
この世には表の世界と裏の世界があって、
影の魅力というのもある・・
「(久世さんは)光と影の狭間に平気で立っている大人の男・・かな。
そういうものにしか匂わない色気があった」
さすが言葉の錬金術師だけあるわね~
「変貌する世の中に抗うように
失われていくものへの哀切、滅びの美を追求した。
人が生きるということは
喜びよりも哀しみを背負うことであると知っていた、
僕が彼の小説を好きなのはそういうことが根本にあるからだ」
こうして書いていても、口から出た言葉がそのまま文学である。
久世の作品の本質を突いている。
締めのところで
喋りがちょっと乱暴になる。
「上(天国)に行っててくれれば、僕は二度と会うことは無い。
でももし下で会ったらあんなこと喋りやがってって言われるなあ・・
下(地獄)にいる可能性も無きにしもあらず・・なんだよなあ~~
僕は間違いなく下(地獄)でみなさんをお待ちしていますよ。」
と言いながら久世の本をかかえて部屋から出て行った。
見事!な幕の引き方である。
思えば彼も作家になる前は演出家でもあったのだった。
そしてこの匂い・・は・・
すごく危ないところがある男たちであることが
彼ら二人の共通点だと思う。
またそういう男には女は惹かれるもので・・
モテまくった(てる)というのも共通項だろう。
久世光彦の本を読み直したくなったのは
もちろんだけど、
伊集院静の小説も読みたくなってしまったなあ!
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今回の語り手は友人で作家の伊集院静。
50歳をすぎてから作家デビューを果たした久世とは
20年来の付き合い。
年齢を超えて文学を語り合ったと言う。
照明を落とした自宅?の一室で煙草をくゆらせながら
目を閉じたり、時にはぎょろっと見開いて自然体で語る。
まるで家に招かれて話を聞いているかのような演出が心憎い。
かたわらに置かれたお茶は
現夫人の、篠ひろ子が煎れたのだろうか?
この世には表の世界と裏の世界があって、
影の魅力というのもある・・
「(久世さんは)光と影の狭間に平気で立っている大人の男・・かな。
そういうものにしか匂わない色気があった」
さすが言葉の錬金術師だけあるわね~
「変貌する世の中に抗うように
失われていくものへの哀切、滅びの美を追求した。
人が生きるということは
喜びよりも哀しみを背負うことであると知っていた、
僕が彼の小説を好きなのはそういうことが根本にあるからだ」
こうして書いていても、口から出た言葉がそのまま文学である。
久世の作品の本質を突いている。
締めのところで
喋りがちょっと乱暴になる。
「上(天国)に行っててくれれば、僕は二度と会うことは無い。
でももし下で会ったらあんなこと喋りやがってって言われるなあ・・
下(地獄)にいる可能性も無きにしもあらず・・なんだよなあ~~
僕は間違いなく下(地獄)でみなさんをお待ちしていますよ。」
と言いながら久世の本をかかえて部屋から出て行った。
見事!な幕の引き方である。
思えば彼も作家になる前は演出家でもあったのだった。
そしてこの匂い・・は・・
すごく危ないところがある男たちであることが
彼ら二人の共通点だと思う。
またそういう男には女は惹かれるもので・・
モテまくった(てる)というのも共通項だろう。
久世光彦の本を読み直したくなったのは
もちろんだけど、
伊集院静の小説も読みたくなってしまったなあ!
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この人の小説も何作か読んでいるのですが、うっすらとした膜のような乖離感があるんです。
週刊文春に書いていたエッセイはそういう部分無く好きだったんですけど。
なんとなく、この乖離感て久世光彦の小説を読んだ後に感じる違和感に近いものなのかもしれないと、ここを拝見して改めて思いました。
小説書きとしては、久世光彦の方が上等だと私は思うんですけどね~。
今までなんとなく
読んでいなかったのですが、
今回喋っている様子を見て
興味を持ちました。
そうそう、同じ匂いがするのです。
>うっすらとした膜のような乖離感
むむむ・・・なんとなく
イメージが掴めるような・・・
読んだらきっとにやりと
するのかもしれませんね!
久世さんが地獄から、
いや天国からコメントしてきたのかと
思いました。
監督でしたか~~~
NHKの特集番組を連日見ているものですから
ブログが「久世祭り」になってしまいました。
今日が一応最終回です。
確かに幸せな方だったのでしょうね。
ドラマもヒットしたし
晩年は小説を書きまくったり。
好きなことが出来た方だった。
私にとって久世さんは小説家というより
やっぱり演出家、
プロデューサーとしてのインパクトが強いですね。
書かれたものを読んで、
「なるほど、だからドラマが面白かったんだな」と
再確認した形になりました。
円谷一さんの「煙・・」は見ていません。
ぜひ見たいです。
監督は岸田さんともお仕事なさったのですね!
大好きな役者さんでした。
お声も良かったですしね!
お亡くなりになるのが早すぎましたねえ。
監督のお話もじっくりと
聞かせて(読ませて)いただきたいです!