元祖鬼平、松本白鴎による
69年度の「鬼平犯科帳」渋くて好きなんです。
もちろん中村吉右衛門の鬼平もいいですが
酸いも甘いもかみ分けた大人の味がたまりません。
いぶし銀の魅力とはこういうのを
言うのでしょうかね。
中でもこの「おせん」#53話 は
ほろりと泣かせる逸品です!
はすっぱな海千山千の女と老女の交流がジンと胸を打ちます。
おせんを演じたのは
えくぼが魅力的な堀井永子で、まことに色っぽく艶っぽくて
「お妾さん」に付き物の「洗い髪」姿もよくきまってます。
旦那がいつきてもいいように昼間桶を持って銭湯に行くんですよね♪
お妾さんが住んでるこじんまり、さっぱりとしたいい感じの
家もツボです。時代劇の妾宅って間取りも似ているような(;'∀')
お婆さん女優の原ひさ子はベテランだけありさすがに上手い。
着物の着方といい、佇まいもほんとにおばあちゃんらしくて。
血も繋がっていない二人が手を取り心を通わせる姿に
ほろほろと泣かされてしまいました。
ラストもほっこり。暖かい余韻が残りました。
久々にいいもの見た~~~♬
鬼平は悪には厳しいけれど
情けもある。人の心がわかる役人なのですよね。
いいなあ白鴎鬼平・・・
今、ひ孫にあたる市川染五郎さんが歌舞伎座で主役を務めているなんて
曾祖父さまが聞いたらさぞお喜びでしょう!!
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