この時期になると 今年のゴルフクラブのニューモデルの情報が
ちらほら 漏れ聞こえてきます。
クラブ、機種による違いは
やはり ヘッドの性格・特性の違い が一番気になるでしょう。
ヘッドの性格・特性は 数値化される
『重心の位置』
ヘッドの重量の中心点
各機種などによる 比較もし易いですから、
重心位置というのが クラブヘッドの特性を表している
と言えるでしょう。
この部分も訂正・是正しておきたいのですが、
重心位置だけではありませんが、
その重心位置が 飛んでいくボールに何か影響を与える のではなく
その重心位置によって 打ち手が影響を受け、
クラブの移動や軌道、に変化が起こるモノ です。
重心位置が直接ボールに与える影響もゼロ ではありませんが、
それよりも その重心位置によって 打ち手がクラブの扱いに影響を受ける
コチラが本体価格で、直接の影響は消費税以下の存在です。
例えば… ですが、
重心位置の深さ(重心深度 ○○mm)
…重心が フェースからどの位離れているか、奥にあるか は
奥にある程、インパクト時 フェースが前に出ようとするので
インパクトロフトが付き、
入射角度が緩くなるので
ドライバーなどの長いモノ で 飛ばすための
「高打ち出し・低スピン」の弾道が可能になります。
そして これは誰にでも恩恵のある 良いモノ とは言えないのです。
使うロフトなどとの兼ね合いになりますが、
ヘッドスピードが高くない人にとっては
インパクトロフトが付き、入射角度が緩くなると
逆にボールスピードが落ち、抜けるような球になって
飛ばなくなる可能性もあります。
余談になりますが アイアンにとっての重心深度は
ロフトの立っているモノ~ロフト35度以下のモノ
には良い効果になり易いですが、
ロフトの寝ているモノ~ロフト40度以上のモノ
にはロフトなりの飛距離が出にくい、飛び難くなる効果があり
これがその特性を表していると言えます。
そして これら ヘッドのデータ、重心位置の効果 は
すべて ヘッドターンをしないで使う という大前提があるのですが
メーカーのカタログでは 「絶対に」 それは明記されません。
重心位置 で言うと クラブを捩じって使わない
クラブヘッドをターンさせて使わない という前提で
重心位置の深さ によって ヘッドが前に出やすい効果 が
重心深度の特性 です。
これを ヘッドターン、シャフトを捩じって使うと
重心位置の深さは
ヘッドの更なる重さになり易く
➽ ヘッドターンのし難さ
➽ ヘッドの遅れ ~ヘッドの開き
につながるので ヘッドを捩じって使う人には
重心位置の深さは 良い効果とは言い切れません。
代表例が フェアウェイウッドとアイアン型ユーティリティクラブ です。
世のゴルフスイングの退化 から
フェアウェイウッドが減少気味、ユーティリティ全盛時代 というコトです。
また 重心深度を深くするには
薄べったい シャローな形状が必要で
ヘッドを返すスイングの人が
この手のヘッドを好まない隠れた理由の一つです。