昔からのツレの家に、久しぶりに遊びに行った。
数人の友人らしき奴らと、お得意の「怪談話」に盛り上がっていた。
丁度、友人の番が来ていつもの話を始めた所だった。
「これは、俺のツレの話なんだけど、高校の時に家で遅くまで飲んでたんだ。
酔いもまわってきたけど、ツレは帰るって俺のバイク貸せって言うんだよ。
俺は、危ないから泊っていけって言ったんだけど、全然聞かないで帰ってったんだ。
で、庭まで送って、テールランプを見つめてたら橋の手前でフッて消えちゃって。
絶対に事故ったって思って駆けつけたら、やっぱり事故ってて・・・。
ぐったりしてたんだ。
でも、何かしゃべってて・・・。
よく聞いたら、後ろに乗ってた子がどうのこうの・・・って・・・。」
俺は笑いを堪らえながら、蒼い顔で話しているツレに感心していた。
(相変わらず、役者だな!)
そう、何を隠そう、これは俺の話を大きくした話だ。
誰か来る度に、尾ひれを付けて恐怖を煽っている。
確かにコケたのは事実だが、ミラーを壊した程度だ。
今日は、4人の犠牲者を出しやがったな!
その後、何人かが自慢の「怪談話」を披露して、帰宅する事になった。
俺は、道が同じ奴の車に乗せてもらい帰る事にした。
外見によらず、気さくな奴で、何となく俺に似ている感じだったし、
居酒屋にでも誘おうかと考えていた。
丁度、例の橋の手前に来た時、「ココ・・・だよな・・・。」って、
そいつがつぶやくから、「そうだよ!」って言ったんだ。
そしたら、ギョっとした顔でジーっと俺を見つめてきたんだ。
俺は、思わず吹き出しながら「あれは俺の話なんだよ!あ、これから飲みに行かね?」
って言ったら、暫く考えてから「・・・ああ、いいよ」って。
それから、結局、俺の家で朝まで飲んで、帰って行った。
それ以来、会って無いけど、何してるのだろうか。
そうそう、あの日以来、ツレの「怪談話」には続きが出来て、
あの日俺を送って行ったヤツも事故死って事になってる。
数人の友人らしき奴らと、お得意の「怪談話」に盛り上がっていた。
丁度、友人の番が来ていつもの話を始めた所だった。
「これは、俺のツレの話なんだけど、高校の時に家で遅くまで飲んでたんだ。
酔いもまわってきたけど、ツレは帰るって俺のバイク貸せって言うんだよ。
俺は、危ないから泊っていけって言ったんだけど、全然聞かないで帰ってったんだ。
で、庭まで送って、テールランプを見つめてたら橋の手前でフッて消えちゃって。
絶対に事故ったって思って駆けつけたら、やっぱり事故ってて・・・。
ぐったりしてたんだ。
でも、何かしゃべってて・・・。
よく聞いたら、後ろに乗ってた子がどうのこうの・・・って・・・。」
俺は笑いを堪らえながら、蒼い顔で話しているツレに感心していた。
(相変わらず、役者だな!)
そう、何を隠そう、これは俺の話を大きくした話だ。
誰か来る度に、尾ひれを付けて恐怖を煽っている。
確かにコケたのは事実だが、ミラーを壊した程度だ。
今日は、4人の犠牲者を出しやがったな!
その後、何人かが自慢の「怪談話」を披露して、帰宅する事になった。
俺は、道が同じ奴の車に乗せてもらい帰る事にした。
外見によらず、気さくな奴で、何となく俺に似ている感じだったし、
居酒屋にでも誘おうかと考えていた。
丁度、例の橋の手前に来た時、「ココ・・・だよな・・・。」って、
そいつがつぶやくから、「そうだよ!」って言ったんだ。
そしたら、ギョっとした顔でジーっと俺を見つめてきたんだ。
俺は、思わず吹き出しながら「あれは俺の話なんだよ!あ、これから飲みに行かね?」
って言ったら、暫く考えてから「・・・ああ、いいよ」って。
それから、結局、俺の家で朝まで飲んで、帰って行った。
それ以来、会って無いけど、何してるのだろうか。
そうそう、あの日以来、ツレの「怪談話」には続きが出来て、
あの日俺を送って行ったヤツも事故死って事になってる。