《解説編》意味がわかると怖い話１７０６ 「ボス」

将棋盤の世界の話。「ボスを迎えに行く」とは「王将を取りに行く」ということ。

ABの話を合わせると、前の会社(つまり元々の駒の持ち主の陣形)は相当ひどい有様で
また、前のボスつまり王将すら「ふん、次は神に恵まれる事を祈るしかあるまい」 とか言っているので、
この指し手はロクでもないヘボであることが分かる。
(ついでにAはプロジェクト、すなわち戦略の中心であることから大駒であることが分かる。)

BがAを心配していたのは、
相手を詰ませた駒は、相手のボスから報復を受けて殺されるため、ゲームが終わる時には今は敵であるヘボの下に戻らないといけないと考えたためだった。
しかし、将棋は王を絶対に取れる状態つまり「詰み」になったら終わってしまうのでこの心配は無用のものである。
そのため、どっちのプレイヤーの陣営にいようがゲームが終わってしまえば関係無い、ごっこ遊びと何ら変わりないことをBにCにからかわれている。

結局のところ、この話は指し手が負けるまでを駒の側から描いており、
(もしかするとあなたかもしれない)ヘボ指し手は現実の勝負でもボロ負けした挙句に、
将棋の駒にすら呆れられ人望もないかわいそうな奴

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