ピート・ローズの4256本に並んだかと思ったら、
あっという間に4257本と抜き去ってしまったのが、
実にイチローらしい。
王貞治がハンク・アーロンの記録に並んで抜いた時は、
なんやかやと足踏みしたけどね。
抜かれたピート・ローズがかなり前からゴチャゴチャ言ってる。
まあそれが今のピート・ローズの立場であり、お仕事だから。
野球賭博でMLBから永久追放されてる立場、
日夜サイン会で食いつないでいる(それでも年収は億単位らしいけど)
こうやって目立つ事が、ピート・ローズの大切な営業活動なのだ。
MLB公式サイトでは通算記録は認めないとしながらも
「Ichi-Rose!」
と大騒ぎ。
かと思ったら敢えて完全黙殺するメディアも。
日本国内でも通算安打記録を「世界最高記録」と認めろ!と言う人は少数派。
それに世界記録と言うなら、1950年までアメリカで存在し、
時にはメジャーよりレベルが高いと言われたニグロリーグを忘れてはいけない。
それでも2000勝以上あげたち言われるサチェル・ペイジの通算勝利数はメジャー記録にも、世界記録にもなっていなし、
ジョシュ・ギブソンの通算本塁打記録は972本と王貞治の868本を遥かに凌ぐ。
756号協奏曲と、今では考えらない程日本中が騒いだ
ハンク・アーロンの755号の記録も、
実はアーロンもキャリアの最初はニグロリーグなので、
本当はその本数を足した数値を超える時に盛り上がるべきだった。
当時は誰もそんな事話題にさえしなかった。
でも今アメリカでは記録を認める事自体は否定的であるものの、議論になっている。
そんな議論を起こすこと自体がイチローが如何に偉大か?と言う証左である。
そしてイチローの安打記録はまだまだ途上の数字。
たかだか後、1278安打打てばメジャー通算記録も更新するのだから。