操重車は連休明け段階で一応完成していたが、例によって試運転中に重大な設計ミスが発覚したので、武漢肺炎ロスタイムを利用して対策する。本職の製品なら出荷を遅らせると罰金ものだが、不可抗力の延期なので有難く利用させて貰う。
クレーン部の旋回機構は、モータの出力軸に減速ギアを直結していたが、減速比が大きくて逆駆動出来ないため、回送中にクレーン部が曲線に合わせて旋回しないことが判明。実物は当然クラッチで切り離せる。DCC手動制御で曲線に合わせて回すという裏技も考えたが現実的ではないので、駆動系に何とかクラッチを組み込むことにする。
もう1件、吊り上げフックをプーリ3段減速で巻き上げることにしたが、プーリ3枚を一体で作ったため、摩擦抵抗過大でフックが自重で降下しない。2段減速にしてみたが解決しないので、已む無くプーリ2枚が異なる速度で回る様に作り直すことにする。物理法則は誤魔化すことが出来ない。軽いものはブーム先端の固定フックで吊る。
元ネタ車にはアウトリガが収納状態でモールドされていたが、ブーム旋回中の安定を確保するため、モールドを削り取って可動式に改造。脚は16番のパンタビス。
端梁の内側にスライドして収納。カプラの首振りスペースを確保するため、スパンはこれが限度。指先で引っ張り出す必要があるが、Jouef製品に付いていたバネ入り土台と組み合わせて、実用に耐えるものが出来た。出し入れして遊んでいたら塗装が剥げてしまった。