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イタリア料理

コロンナータ産のラルド(ラルド・ディ・コロンナータ Lardo di Colonnata )

ラルドは、豚の背脂の塊をスパイスと共に塩漬けにした物です。

中でも有名なのが、トスカーナ州のマッサ=カッラーラ県 にある人口300人程の小さな村で作られているラードです。

村の周辺は、大理石の産地で有名です。ラルドは、塩、コショウ、ニンニク、ローズマリーと各種スパイスや香草に漬けられて、コンカ(Conca)と呼ばれる大理石で作った容器の中で、6ヶ月から10か月熟成されます。

今は高価なコロンナータ産のラルドですが、元は大理石を採石する過酷な労働者達の貴重な食料でした。労働者は貧しい人が多かったそうで、安い脂身を買って、保存性の良い大理石の容器に入れて作ったのが始まりだそうです。


ラルドを熟成させる、大理石の容器。これは小さいのですが、実際使われるのは、かなり大きいです。一度見学したことがあります。




コロンナータ産のラルド。



薄くスライスします。脂身ですが、しつこさは全くなく、口に入れるとスパイスやハーブの香りが立ち込め、とろけてゆきます。豚肉の脂身の美味しさを楽しめます。



焼きたてのトーストにのせていただくのが定番です。つい沢山食べてしまいますが、脂身なので100gで770kcalもある危険な食べ物です。その他にもペースト状にして、少し野菜スープに加えると旨味が増します。

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コメント一覧

subasio
@blue-wing-olive 様へ
こんばんは。本当に色々な食べ物がありますよね。イタリアに来た頃は、日本では食べた事も見た事もない物ばかりでした。

コロンナータ産のラードも、偶然に作られた食品のようですが、後々分析してみると、大理石に含まれる炭酸カルシウムによって、6ヶ月後にはコレステロールがほとんど分解される事が分かったそうです。
blue-wing-olive
この世には色んな食べ物があるのだなぁって、つくづく思いましたよ。
豚の脂身って確かに美味しいけど、自分の体重を考えるとちょっと気が引けるのも事実。
元は大理石の採掘労働者の食べ物だったというのも納得。
重労働でたくさんのカロリーを消費するでしょうから。
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