友人が、スーパーに、日本人がオーナーをしているワイナリーのワインが置いてあると、教えてくれました。置いてあったのは3種類のワイン。友人が美味しいと言っていた、シラー(Syrah)種のブドウだけを使った赤ワイン。値段は少し高かったのですが、飲みたくなって買うことにしました。
このワイナリーのワインは、すべて有機栽培のブドウで作られているそうです。
オーナーは、宮川秀之さんという方で、1937年生まれ。
色々調べてみると、宮川さんは、すごい経歴を持つ人出した。大学二年の頃に、友人と世界中をオートバイで走る旅に出て、1960年のローマオリンピックの時に、イタリアに着き、欧州車のデザインの素晴らしさに驚いたそうです。そして、雑誌のレポーター等でお金を稼ぎながら、しばらくイタリアに滞在したそうです。そして、仕事でトリノのモーターショーで行った時に、コンパニオンをしていた女性に一目惚れをして、結婚することになります。
彼女の父は、イタリアの自動車会社の重役だったそうで、人脈を通じて、車のデザインの仕事や、日本とイタリアのメーカーの橋渡しをするようになりました。そして、イタリアの有名な工業デザイナーのジウジアーロ氏と、イタルデザインを設立します。ジウジアーロ氏は、数々の名車をデザインし、映画バックトゥザフューチャーのテロリアンも彼の作品です。
彼の住むブリケッラ農園は、1983年に4つの家族が、共同で一つの家族のように暮らしたいという思いで始まったそうです。家族が、安心して食べられる食品を作り、そして外部の人達とも分かち合えるように、有機栽培を始めたそうです。仕事の為、トリノで生活して、週末だけブリケッラ農園に戻っていた生活を、1992年にブリケッラ農園に転居を決めたそうです。
そして1999年から農園のオーナーになった宮川さんは、ワインの専門家を集め、ワイン作りに力を入れ始めたそうです。
ブリケッラ農園のHIDE シラー100%ワイン。