トローネは、ヨーロッパのヌガー菓子。クリスマスの頃に食べる代表的なお菓子です。ヨーロッパの色々な国で作られているようです(それぞれの国で名前や作り方はちがいますが)。
イタリア各地でも、地方の特色を生かした、色々な種類のトローネがあります。
トローネには、硬いタイプ、柔らかいタイプ、チョコレート等でコーティングした物、その他にも、色々な種類があります。
その歴史は古い様で、元になるお菓子は、古代ローマ時代に遡るらしいです。作り方は、ハチミツ、砂糖、卵白を湯煎にかけ、ナッツ類を加えて、板状にしてから冷まします。
まだ日本にいた時に、ヌガーで思い出すのが、チロルチョコ。ヌガーは好きでも嫌いでもありませんでしたが、食べていて、歯にくっつくのが気になりました。
イタリアに来て、カネリン(ピエモンテのお菓子屋さん)のトローネを知るまでは、印象は変りませんでした。
しかし、知り合いに教えてもらって、初めて食べたカネリンのトローネは、衝撃的なお菓子でした。とても硬くて切るのが大変なのですが、口に入れて噛むと、さくさくとして、ほろほろ崩れます。バニラと蜂蜜、ヘーゼルナッツの香りがひろがります。
カネリンのご主人ジョバンニさんは、4代目だそうで、最初は料理人として働いていたそうですが、実家に帰った時に、彼のおじさんから、少し手伝いを頼まれたのが始まりで、現在に至ったそうです。そしてもうすぐ90歳になるそうです。
朝早くから仕事を始め、1日数キロのトローネを忙しい時以外は1人で作っているそうです。
材料は、蜂蜜、砂糖、卵白、バニラ、そしてや約70パーセントのピエモンテ産のトーストしたヘーゼルナッツで、レシピは、おじいさんが作っていた同じレシピで、今も作っているそうです。そのおじいさんに、トローネは愛と一緒に作らないといけないと言われたそうです。
ジョバンニさんのトローネ。
IL TORRONE DI CANELIN
イタリア語ですが、ジョバンニさんがこれまでの事、そしてトローネを作っているビデオです。