８号の風景

久しぶりに、描きかけの絵に手を入れました。
ここのところ、デッサンばかりしていたので、色を使うのが楽しいです。
少し、色の研究をしようと思います。



緑の風景の中に、いかに赤を入れるかを考えています。
こげ茶の間に隠し味で赤っぽい色を入れたのですが、わかりますか？

国境の南、太陽の西

村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」を読み終えました。



これは、村上さんの自伝でしょうか？などと考えてしまいました。
そして、自分の人生とも比べていました。小学校の時の好きだった女の子とか、それ以降好きになった女の子のことなどが頭に浮かびました。これを読んでいると、誰もがそういう思いをするのではないでしょうか。

村上さんの特徴は、登場人物が理由もわからずにいなくなることです。そして、また後で現れる。
かなり、事情があっていなくなったのではないかと思わせて、その実、あまり説明がなくまた現れる。
なぜ、姿を消していたのかは、あまり説明されることはない。

ただ、この話は、いつもの猫を食べるとか、井戸にもぐるとか、そういう変な話は出てこなかった。
妻に嘘をついて、日帰りで東京から石川県の方まで行って来たというのが、そんな馬鹿なと思ったくらいだ。

島本さんは、実は幽霊だったなんて話になるのかなと思ったりした。