巷は3連休の真っ只中ですねー。suggerのお休みは今日だけ。
昨日は朝から大雨警報が発令され、一日中雨
そして、今日も朝から雲が多く、どんよりしたお天気でした。
新年早々に鯨類研究所から鯨研通信と2008年度のカレンダー
「日本近海にいる鯨類」(非売品)が送られてきました。
中はこんな感じ。
1月はセミクジラ。なぜセミクジラという名前がついたのか??
昆虫のセミと関係があるの??
いいえ、ちがいます
セミクジラとは漢字で「背美鯨」と書きます
見ての通り、セミクジラの背中には背ビレがありません!
背中が広くて黒々と美しいことからこの名前が付いたといわれています。
地球上には84種類の鯨類が生息していますが、形や色は様々
今日はあいにくのお天気だったので家で久しぶりに鯨類のお勉強
とても興味深い内容だったので少し紹介したいと思います。
『クジラに食べ物の好き嫌いがあるか?』―村瀬弘人(日本鯨類研究所調査部)
ミンククジラは体長7~8m体重4~6tでヒゲクジラの仲間では小型。
今までの調査結果から、オキアミ、スルメイカ、カタクチイワシ、マイワシ、サンマ
マサバ、マダラ、スケトウダラ、ニシンなどを食べている事が分かっています。
調査で捕獲した44頭のミンクの胃内容物にはオキアミ、カタクチイワシ、
スケトウダラが主な餌生物として確認されました。
このうち、もっとも多く食べられていたのはカタクチイワシだった。
しかし、その一方で海の中にいた餌の量で一番多かったのはオキアミだった。
これらのデーターを食べ物の好き嫌いを調べるための数式(脂肪酸分析、
安定同位体分析、水中や船上からの摂餌行動の観察など・・・)により
計算したところミンククジラはカタクチイワシを好んで食べ、反対にオキアミと
スケトウダラはあまり好んで食べていないという結果になった。
海の中で餌が水深何mに分布しているか調べたところ、カタクチイワシは
水面付近に分布していたのに対して、オキアミやスケトウダラは水深200m
前後で主に分布していた。
これから考えると、ミンクは食べるためにあまりエネルギーを使わずに
済む表層にいるカタクチイワシを選んで食べているよう。
さらに、餌生物のカロリーを調べてみたら、一番カロリーが高かったのは
カタクチイワシで一番少なかったのはオキアミだった。
同様に北東太平洋のミンククジラも水深の深いところにいるオキアミやタラ類
よりも浅いところにいるニシンやシシャモを好んで食べているということが分かった。
極力体力を使わず、かつ高カロリーな餌を食べることは厳しい自然環境の中で
生きる者にとっては合理的で生き残っていけるための術なのでしょうね
同じようにミンククジラでの調査でも興味深い内容がみられました。
ここんところ、鯨類から遠ざかっていたので久しぶりに興味深い内容に触れて
とっても新鮮でした
もっぱらアウトドアなsuggerだが、こんな休日もいいもんだ