睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

メダカと睡蓮(2)

2009-07-28 06:10:21 | 屋外メダカの夏



二つめの睡蓮鉢は宅配便が運んできた。

さっそく頑丈な木枠の梱包を解くと、直径50cmはあろうかという大きな瓶が出てきた。
傍らで見ていた父は私の顔を見るなり「どうだ、いいだろう」とひとこと。
焼き物に関心をもったことなど一度もなかった父なのに、いったいどうしたの?

答えは母がおしえてくれた。
先日の老人会の旅行プランの中に〔窯元で焼き物体験〕があり、父は初めて行った
益子の窯元で、焼き物体験より大鉢探しに夢中だったらしい。
「この鉢に一目惚れなんだって。お父さん自分で睡蓮の株分けしたいみたいよ」

それから玄関にふたつの睡蓮鉢が並んで置かれた。
父に頼まれてペットショップから買ったヒメダカ10匹を入れた父の姫睡蓮(紅白)と
私の温帯性睡蓮+黒メダカの鉢はわが家の憩いの場でもあった。
夏の夕方に玄関ポーチで椅子に腰掛け、片手にうちわ、目でメダカを追いながら
ビールを呑んでる父を見ていると、本当は睡蓮よりもメダカが本命か(笑)、納得。

ほてい草はどんどん増える。
真横に伸びた茎をチョン切り、水を張ったコンテナ等に入れ、表にだしておくと
イヤというほど増える。水中に長く伸びる根っこの固まりはメダカの産卵床として
最適なので重宝する。ほてい草を睡蓮鉢に入れ一週間~10日を目安に取り出し
稚魚用のケースに入れる。ケースは洗面器でも何でもよいが、室内におく。
それから一週間、体長5mmぐらいのよろよろした稚魚の姿が見えてくる。

ほてい草を入れっぱなしにすると卵も稚魚も親メダカの餌になってしまう。
(メダカは雑食性で目の前にあるものは何でもバクつく習性があるため)
父は老眼鏡+虫眼鏡のスタイルで日がな一日稚魚を眺めていました。
それほど稚魚は可愛い(笑)

画像は緑濃い玄関ポーチ、ほんとは草ぼうぼう状態です。
在りし日の父のおもいで。




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