睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

正丸峠と脱輪

2009-08-04 02:31:14 | 車とパーツと昔日

かなり昔の正丸峠(旧299)
ダートラ帰り道の西陽がまぶしい晴天でした。
ツルんで走る3台の最後尾は峠仕様のエボⅡ、
4点つけた私はその助手席にいた。


ブラインドでタイトなコーナーをクリアしたとたん、
ずずずっと左に振られた。

山肌が壁のように迫り、霧にけぶる谷が一瞬目の前をよぎる、
それを繰り返しガツンと音をたて停まるまで、ほんの数秒。

胸の動悸をこらえドアに手をかけたとき、
「おい開けるなっ!」と、M君のせっぱつまった声、
おそるおそる窓から覗くと.....道がない。
左のフロントがドアの下までそっくり脱輪している。
このとき、「息を飲む」というのを知った。

這いずってクルマから脱出したときに足が萎えるというのを
初めて経験した。
あの時ドアを開けていたら、ドアの重さで、
ぎりぎり崖っぷちのバランスが崩れ
車もろとも深い谷に転落
していたかもしれない。

ラリーの練習中に崖から落ちたけど、
自分がハンドルを握っていれば
恐怖を感じるヒマなく着地する。
ほんと助手席は怖いす。


土屋圭市氏が走った千葉の鋸山も何回か遠征したけど
いま思うとあんなダウンヒルをよく走ったなーと思う
若いってことは命知らずのパワーがあるってことだね。
無謀ともいうが。

ちなみに土屋氏は私より2つか3つ下だと思った。
年齢的に私は軽免取れたが彼は取れなかったぐらいの差かな。
フレッシュマンで一緒になったこともあるし。

今のSUPER GTやドリフト普及に活躍している土屋氏よりも
ル・マンで2位入賞した彼のほうが記憶に鮮明に残っている。


1999年ル・マン24H]観戦記(TV)

https://blog.goo.ne.jp/suiren2009/e/43ed6e5432ee00d00bcf5a6d3986d48c




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