水産北海道ブログ

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第3管理期間のクロマグロ漁獲状況 30㎏未満3,405㌧と上限を18㌧下回る

2018-07-21 09:56:39 | 系統通信

 水産庁は20日、国際的な資源管理を実施しているクロマグロの第3管理期間の30㎏未満小型魚の漁獲状況を発表し、3,405.4㌧と漁獲上限の3,423.5㌧を18.1㌧下回った。

 第3管理期間は、大臣管理の沖合漁業が平成29年1〜12月、知事管理の沿岸漁業が29年7〜30年6月。留保枠は78.3㌧。

 すでに終了している大臣管理漁業は上限の1,606㌧に対し1,348.5㌧。うち大中まき網は上限の1,500㌧に対し、1,219.2㌧。近海竿釣り漁業等は62㌧に対し85.1㌧、かじき等流し網等は44㌧に対し44.2㌧。定置網、はえ縄・一本釣りなど沿岸漁業が1,739.2㌧に対し2,057㌧と大中まき網以外はいずれも上限を超過した。

 水産庁は、期間中に北海道の定置網などで大量漁獲があったため、今年1月23日に全沿岸漁業に対し、操業自粛要請を出していた。なお、厳しい数量管理と海洋環境の好転から太平洋のクロマグロ資源は上昇し続けている。7月から始まった沿岸漁業のTAC管理では、30㎏未満の小型魚に加え、30㎏以上の大型魚にも漁獲上限が設けられたことから、零細漁業に経営問題が深刻化している。