水産北海道ブログ

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農林水産物・食品の輸出 30年上半期実績 4,359億円(15.2%増)と6年連続で過去最高

2018-08-13 13:43:20 | ニュース

水産物は1,546億円で16.4%増、サバ、ホタテ好調

小サバ(厚岸漁協エーウロコのスタッフ日記より)

 農水産水産省は10日、平成30年1〜6月(上半期)の農林水産物・食品の輸出実績を発表し、4,359億円(15.2%増)と6年連続で過去最高を更新した。

 齋藤健農林水産大臣は「平成31年輸出額目標1兆円の達成には、今年と来年で11.3%を超える増加が必要」と述べ、8日に開催された農林水産省と経済産業省との「農林水産物・食品輸出促進合同チーム」の会合で確認された方針を通じて「輸出の一層の拡大に向けた実践的・効果的な取り組みを進める」と強調した。

 農林水産物・食品の輸出実績の内訳は、農産物2,628億円(前年同期比15.1%増)、林産物185億円(同7.1%増)、水産物1,546億円(同16.4%増)。国別では、香港984.8億円(同17.3%増)、中国658.3億円(同32.1%増)、米国558.7億円(同5.2%増)、台湾421.2億円(同13.5%増)、韓国304.6億円(6.6%増)。

 水産物は、香港421億2千万円(7.9%増)、中国257億7千万円(22.6%増)、米国152億6千万円(1.0%減)が上位3カ国で、中国の伸びがめだった。品目別では、中国向けのホタテ(4万7157㌧・179億2千万円)の数量が対前年比117.9%増(金額同20.3%増)と回復したほか、アフリカ諸国向けのサバが19万4,540㌧、205億1千万円と数量で28.5%、金額で50.0%増加した。

 一方、水産物の輸入は112万6千㌧、8,302億9千万円と数量が4.9%減少し、金額は1.5%と微増した。国別では、中国、チリ、米国の上位3カ国は数量が減少した。サケ・マスは11万5千㌧(0.6%増)、1,073億9千万円(7.8%減)、1位のチリが金額で10.2%の減、ノルウェーも3.6%減少した。イカは5万1千㌧(15.5%減)、346億1千万円(5.9%減)と海外での原料不足による単価高騰を反映し、中国などアジア地域からの輸入が減少した。


北海道貿易統計(平成30年上半期)水産物の輸出303億・27%増、輸入328億・12%減

2018-08-13 13:36:27 | 系統通信

 函館税関は、このほど平成30年上半期(1〜6月)の北海道外国貿易統計をまとめ、輸出がマイナス、輸入は石油関係で3期連続のプラスとなった

 水産物(魚介類・同調整品)は、輸出が6万9,609㌧・303 億4,300 万円で、前年同期に比べ数量で93.2%、金額で26.5%増となった。2期ぶりの増額で、増加額63億4,700万円中国向けのホタテが好調だった。函館港、苫小牧港ともにホタテの扱いが大幅に回復した。ホタテなど「甲殻類・軟体動物」は201億1,100万円で、中国(164億3,000万円)などの増加がめだった。

 水産物の輸入は、4万8,777㌧(前年同期比78.2%)、328億3,100万円(同88.5%)、で3期ぶりのマイナス。減少額42億5,000万円。サケ・マス、カズノコ、ウニが増加した半面、カニ、イカが減少。主な減少品目のカニ、イカなど「甲殻類・軟体動物」は142億2,400万円で、韓国(減少額11億700万円)、ロシア(減少額9億2,200万円)などの減少がめだった。


クロマグロ WCPFC北小委員会 水産庁が小型魚、大型魚とも15%引き上げ提案

2018-08-13 13:33:03 | ニュース

 水産庁は、9月4〜7日まで開かれる中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会にクロマグロ漁獲枠の引き上げを提案する。資源回復を踏まえ、来年から30㎏未満の小型魚、30㎏以上の大型魚ともに、漁獲枠を15%引き上げ、漁獲量が上限に達しなかった場合、最大5%まで翌年に繰り越す。これが実現した場合、日本の漁獲枠は大小合わせ8,889㌧から1万222㌧に拡大する。

 現行の第4管理期間の追加枠(北海道分・大型魚51.4㌧)は、8月23日までパブリックコメントを実施し、その結果をまって水政審資源管理分科会に諮問される。道はくろまぐろ数量管理委員会を開き、配分を決め、一連の手続きを経て9月下旬に実行される。なお、8月7日の水政審資源管理分科会で「くろまぐろ部会」の設置を決め、TAC法に基づくクロマグロの漁獲可能量の配分方法に関する調査審議を行う。委員は、田中栄次分科会長代理(東京海洋大学教授)ら3人で、第5管理期間以降の配分のあり方について現行の見直しなど参考人のヒアリングなどを踏まえ検討し、総合討論を行って考え方をまとめる。


7月末コンブ格付実績(道水産物検査協会)2,019㌧と前年同期に比べ17%増、道東が回復

2018-08-13 13:22:06 | ニュース

 道水産物検査協会(小倉啓一理事長)は、このほど7月末の本道におけるコンブ格付実績をまとめた。それによると、全道の合計は累計で2,019㌧、前年同期に比べ17%増となった。道東のナガコンブ(サオ前)を中心に天候、出漁に恵まれ、今のところ順調な生産状況となっている。

 銘柄別では、みついし長切が65㌧(前年同期比89%)、なが長切が88㌧(同69%)、なが長切(さお前)が827㌧(同182%)、頭こんぶが69㌧(道130%)、加工用コンブ(天然)が622㌧(同96%)、同(促成)が242㌧(同78%)。

 地区別では、渡島が300㌧(同87%)、日高が508㌧(同99%)、十勝が15㌧(同214%)、釧路が795㌧(同119%)、根室が379㌧(同227%)、宗谷が22㌧(同85%)。