農林水産物・食品の輸出は、1〜3月の累計で1953億円と前年同期比9%減だった。新型コロナウイルス感染拡大で需要の減退、物流の停滞を招いたことから、水産物は481億円と同じく180億円、27.2%の大幅減となった。
農林水産省によると、財務省「貿易統計」に基づく速報では、調整品を除く水産物は358億円で前年同期比29%の減少。そのうち、サバが60億円で10%減、ホタテ貝(生鮮・冷蔵・冷凍等)が54億円で34%減、ブリが52億円で6%減、カツオ・マグロ類が25億円で前年同となっている。水産調整品は124億円で21%減。そのうち、ナマコ(調整)が44億円で6%減、練り製品が24億円で2%減、ホタテ貝(調整)が10億円で22%減、貝柱調整品が4億円で77%減となっている。全体として本道の主要魚種のホタテ貝関係の大幅の落ち込みがめだつ。
主な国・地域別では、水産物の輸出額上位は、香港が98億円、米国が74億円、中国が50億円、ベトナムが43億円、タイが41億円、台湾が38億円と続いている。中国をはじめ大半の国・地域が前年同期割れとなっている。