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受付風景、相談シートに書き込む参加者 道、研修所の相談コーナーも盛況だった
道漁業就業者支援協議会(阿部国雄会長)は、2月22(土)午後からホテルライフォート札幌で「北海道漁業就業支援フェア2025inさっぽろ」を開催し、漁業の志願者約20人が来場し盛況だった。漁業就業支援フェアは東京、函館でも同時開催され、札幌への事前予約、東京からのオンライン参加を含め約35人が参加した。
今回は出展者を拡大し、漁業団体32ブースに加え、相談時間も前回から午前11時〜16時までの5時間に拡大した。また、指名会議を廃止し、来場者の選択権(希望)を重視し、マッチング確認は漁協を通じ道漁業就業者支援協議会(事務局・道水産会)に提出する。会場には道水産林務部、道立漁業研修所が相談コーナーを設け、事務局が来場者への受付、案内を担当し、大型ディスプレイで実際の漁業の様子を紹介、事前申込者を対象にオンラインブースを3つ用意した。
浜からは小樽管内の石狩湾、東しゃこたん、古宇郡、寿都町、島牧、渡島管内から松前さくら、上磯郡、戸井、胆振管内から室蘭、日高管内からひだか、えりも、北見管内から雄武、宗谷管内から船泊、利尻、留萌管内から北るもい、新星マリンといった漁協が出展し、定置網、ホタテ養殖、刺し網、エビかご、コンブ養殖、ツブかご、ナマコ桁網、ウニ、底建て網など多様な沿岸漁業の担い手を求めた。
道水産会によると、途中経過では来場者の平均年齢は37歳、20代を主体に60代まで多様な年齢層が来場し、熱心に説明を聞いた。来場者は自分の希望するブースの出展者と意思疎通を図り、マッチングに向け交渉。成功すれば、漁協を経由して結果を協議会に提出する。マッチングできた人は、短期間の漁業体験を経て指導漁業者のもと現地での実施研修を受ける。
道水産林務部水産経営課によると、道内の新規就業者は毎年150人前後いるが、離職率が高く、新年度はPR強化、ミスマッチ回避、定着強化(受入漁業者向けのセミナー開催)に取り組む。
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熱心にお目当ての出展者と話す参加者 各ブースを回る道水産会の山口副会長