水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

月刊『水産北海道』12月号が出ました。

2015-12-16 05:23:57 | 月刊水産北海道

いよいよ師走 補正・当初の予算編成まぢか
TPP、北洋サケ・マスなど課題山積の2016年へ

 

 

 TPP対策は総合的な政策大綱が政府から示されたものの、数字はなし。さらにロシア水域でのサケ・マス流し網禁止に対する緊急対策もはっきりしない。窮地にある水産の現場はやや不満なムードが漂う中、2015年補正予算は12月18日の閣議決定に向け、最後の配分が大詰めを迎えています。そんな中、12月10に開かれた自民党水産部会で補正予算の重要事項が説明されるや、翌日には「サケ・マス漁に100億円支援」(時事通信)というニュースが新聞を飾り、政府が100億円規模の緊急対策を打つことが確実となりました。

 その内容は、「流し網に代わる新たな漁法を探るための調査・検証事業」「ホタテやベニザケ養殖の技術開発試験」「水産加工業者がサケ・マスから別の原料に変更する際に必要な製造ラインの改修」(北海道新聞)と報じられています。関係者から伺うと、道東地域の水産振興対策をパッケージにした予算編成となっており、水産基盤整備では新たなホタテ漁場の造成や輸出を振興する衛生管理型漁港(国直轄)などが含まれているようです。また「サケ・マスのふ化放流施設や養殖用の稚魚生育施設などの整備に補助金を付ける」(時事通信)そうです。

 今年までロシア水域に出漁していた団体は「全船がロシア水域でのサケ・マス沖獲りを希望しており、どんな漁法でもロシア側が認めくれるのであればチャレンジしたい」という意向で、漁法転換の予算付けと同時に、水産庁がロシア側と早く交渉をまとめてもらえるよう強く希望しています。ロシアの本当の意向が不透明な所がたいへん気がかりです。

 サケ・マスの緊急対策とは別に、国はTPP対策として3,000億円規模の予算を編成する意向とされ、主に国内農業対策の影響緩和が図られるはずですが、水産も一部盛り込まれ、担い手支援漁船リース事業や燃油対策の充実などが焦点となりそうです。特に、漁船更新への支援を求める声は道内に多く、広域浜プランの策定とタイアップする形で漁業後継者に手厚い支援の手を差し伸べる実質的な効果を期待したいものです。

 2015年は爆弾低気圧の災害に始まり、災害に終わる年でした。オホーツク海のホタテ減産、全道の秋サケ減産・定置網の被害がクローズアップされ、防災・減災が漁業現場にも求められています。

 さらに12月号でも特集したましたが、「ゼニガタアザラシ」など海獣の漁業被害対策、ロシア水域や海洋・魚種の変化への対応が求められる道東漁業など、来年につながる課題はとても重く大きいものばかりです。

 


2015年12月8日(火)発行/北海道漁協系統通信6127号

2015-12-08 14:46:17 | 系統通信

「北海道食の輸出拡大戦略」案
平成30年に1,000億円、水産物・加工品で750億円めざす

太平洋クロマグロの未成魚規制
水産庁が日本海北部ブロックの7道県に注意報

環境省がゼニガタアザラシ科学委員会
えりも地域における捕獲頭数の考え方を検討
毎年更新する実施計画の中に具体的対策盛り込む

苫小牧漁協の新組合長に磯崎好一氏が就任

4回定例道議会が開会 総額609億円の補正予算提案
水産林務部関係38千万円、漁港の災害調査、道単公共など

今年のシシャモ漁が1123日で終漁
えりも以西が不漁、えりも以東が好漁と明暗分ける

第8回小樽しゃこ祭り
小樽産秋シャコメニューが満載 小樽市漁協テントに長蛇の列 
東海大学海洋生物科学科が3度目の出展 イベントを盛り上げる

湧別漁協待望の漁具用作業保管施設が完成
ホタテ漁船乗組員の労働環境改善・作業効率向上に大きな期待
12月1日に竣工式 湧別町長ら27名が施設の安全を祈念

1215日、札幌で「平成27年度定置漁業振興会議」

産総研道センターと長崎大が合同シンポジウム
観光業と水産業、北海道と長崎 異分野融合での広域連携実現を模索

 

湧別漁協の漁具用作業保管施設が完成 竣工式執り行われる

2015-12-03 07:36:05 | ニュース

 

湧別漁協が建設を進めていた漁具用作業保管施設が完成し、12月1日に同所にて竣工式が執り行われました。

 

式典には組合関係者や工事関係者ら28名が参席。神事を行い施設の安全を祈願しました。

(玉串を奉奠する湧別漁協の石本武男組合長)

 

湧別漁協では将来を見据えた各種漁業改革に取り組んでいます。この施設もその一環として同組合が取得したもので、施設完成によりホタテ漁船乗組員の労働環境改善が図られることになります。


2015年12月1日発行/北海道漁協系統通信6125号

2015-12-02 00:05:15 | 系統通信

根室市対策本部が道にサケ・マス禁止対策を要請
「北洋漁業対策基金」などの創設など地域要望の反映を

道さけ・ます増協が中央要請
伊東農水副大臣らに調査・整備予算の満額確保を

自民党がTPPの総合対策を決定
「持続可能な収益性の高い操業体制への転換」進める 

森山農林水産大臣が北海道の農業、水産業を現地視察
「浜の元気は北海道が源」後継者対策、輸出振興を
川崎会長が世界に道産水産物を売り込む決意を示す

11月20日現在 全道秋サケ沿岸漁獲高(道連合海区委)
3,290万尾(2.9%増)563.5億円(5.4%増)

平成27年度の道水産林務部工事等優秀業者が決定
12月15日(火)、KKRホテル札幌で感謝状贈呈式

森水産加工業協同組合の直売店が移転オープン
魚食文化普及・地産地消拡大の拠点として期待高まる

苫小牧漁協の吉田政芳組合長逝去(享年68)
組合長就任から1年5ヶ月後の悲報 430名が故人を偲ぶ