水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

ALPS処理水 東電HDに対する団体損害賠償請求の説明会 日本海のナマコに賠償実施、このスキームをもとに請求進める

2023-12-31 15:22:23 | ニュース

 道漁連は12月22日午後からALPS処理水海洋放出に伴う東京電力HD(株)に対する団体損害賠償請求の説明会をZoomによるリモートで開催した。全道の漁協、道漁連、系統団体、東電ら200名を超える関係者が参加した。
 主催者を代表し、瀧波憲二常務が「すでに日本海の8月前のナマコについては、賠償が実施されたが、今後、このスキームをもとに全道的なナマコ、ホタテについて取り進めていきたい」と述べ、東電から団体損害賠償の考え方、道漁連漁政部から申請手続きの概要を説明した。
 道漁連は8月24日のALPS処理水海洋放出の以前から価格が下落した日本海のナマコ(6〜8月)の漁業者による団体賠償請求を取りまとめ、北海道独自のルールを東電と合意した。今後は、日本海以外のナマコ、全道のホタテの被害に対する東電の評価、賠償責任が注目される。

桧山沖洋上風力発電法定協議会 電力の無償供給、藻場形成など国や事業者による漁業振興を

2023-12-31 15:20:12 | ニュース
 国の再エネ海域利用法に基づく桧山沖を対象にした第1回目の法定協議会(ウェブ併用)が12月18日、江差町のホテルニューえさしで開かれ、協議会の運営を話しあったほか、国からの説明を受けて質疑、意見を交わした。法定協議会の立ち上げは松前沖についで道内二つ目となる。桧山沖の想定エリアは乙部町を除くせたな町から上ノ国町までの沿岸部で、出力規模は約91~114万キロワットと想定している。
 地域サイドからは檜山管内洋上風力事業推進協議会(会長・工藤昇上ノ国町長)の「洋上風力発電を持続可能な地域の形成に繋げる振興策に関する要請」が提出され、「わが国のカーボンニュートラルの実現に向け、檜山地域は関係機関が一体となって洋上風力発電を促進し、わが国全体の脱炭素に貢献する。一方、洋上風力発電事業の確実な進展には、立地地域が持続的・安定的に発展することが重要であるが、北海道内の平均を上回る人口減少や、基幹産業である漁業資源の減少等に苦しんでおり、国、事業者においては、持続可能な地域の形成に向け、振興策を講じるよう強く要請する」として行政・住民サービスの向上、地域経済の振興、推進基盤の整備などの項目をあげた。
 このうち、国や事業者による一次産業の振興については「経済産業省及び水産庁による水素や蓄電池活用漁船リース制度の新設や海況提供デジタル機器の提供とその電力の無償供給」「漁業団体などが行う増養殖施設や共同利用施設に係る電力の無償供給」「年来遊が増加しているマグロ等漁業資源の十分な漁獲枠確保」「ブルーカーボンに寄与する藻場の形成や風車構造物を利用した水産振興」「地域の農林水産物及び加工製品の販路拡大促進、Jクレジット創出への協力」を求めている。
 今後は協議会の合意事項を意見取りまとめを文書化し、地域の漁業の将来像を議論し、選定事業者は地元と一体となって実現に取り組むことで、地域・漁業との共栄共存を具現化する。

第15次(令和6年1月1日〜10年12月31日) 『北海道定置漁場図』発行のお知らせ 〈一覧漁場図と免許権者名簿・詳細漁場図〉

2023-12-25 15:10:00 | お知らせ
  第14次免許最後の秋サケは終漁しましたが、新年から5ヵ年の第15次定置免許も順調に作業が進み、1月から順次、道のホームページで発表される予定です。
 道によりますと、第15次の免許件数は、海区漁場計画で1,048ヶ統が予定され、前回の14次に比べ、56ヶ統が減少することになります。しかし、定置網が本道の基幹漁業である位置づけは変わりません。
 弊社では、定置関係者の強いご要望にお応えし、前回まで水産グラフ社が長年発行してきた表記の『北海道定置漁場図』を関係各位のご協力のもと制作、販売することと致しました。従来通り①B全判カラーの全道一覧図(ポスター)、②A4判上製本(ビニール表紙)の詳解図と定置漁業権者名簿(約450ページ)の2部構成で、見やすく、使いやすさを踏襲して参ります。定置漁業者はもちろん、行政、漁協、海区関係者にとって必携の書となります。
 第15次の知事免許の全てが終わり次第、できるだけ早く発行するよう鋭意制作に取り組んでいるところですが、詳細なご案内(発行予定、購入申し込み、広告掲載など)は今しばらくお待ち下さい。
                       株式会社 水産北海道協会


  

2023年(令和5年)12月22日(金)発行/北海道漁協系統通信第6764号

2023-12-25 15:09:31 | 系統通信
和5年度北海道産業貢献賞表彰式(水産林務部関係)
池守・佐々木・上見・柴田の4組合長はじめ13名を表彰

令和5年度 水産林務部工事等優秀業者感謝状贈呈式
水産土木部門は㈱西村組、北興工業㈱など7社を表彰

令和5年度北海道社会貢献賞表彰式(水産林務部関係)
日本漁船保険組合宗谷支所 寺井業務部長ら4名に表彰状

道が1,791億円規模の補正予算を追加
水産基盤整備132億円、赤潮被害対策に3億3千万円

東電による損害賠償の動向
長万部、紋別に相談窓口、輸出停止の解消まで継続

道ぎょれんが児童福祉関連の34施設へ水産物を寄贈

ホタテ・ナマコ産地の魅力発信に期待
水産庁、ASEANメディア関係者を道・青森へ招待

第15次(令和6年1月1日~10年12月31日)
『北海道定置漁場図』発行のお知らせ
〈一覧漁場図と免許権者名簿・詳細漁場図〉

2023年(令和5年)12月15日(金)発行/北海道漁協系統通信第6762号

2023-12-20 16:38:04 | 系統通信
秋サケ沿岸漁獲速報(11月30日現在)
1,921万尾(65%)・382億円(60%)でほぼ終漁

網走管内秋サケ漁獲速報(11月20日)
1,156万尾(83%)、3万5千㌧(89%)、229億円(76%)

北海道とまりカブトサーモン 稚魚約1万2千尾を池入れ

北海道社会貢献賞・産業貢献賞受賞者を発表(水産林務部)
水産関係受賞者は58名、12月19日(火)に表彰式

R5水産林務部工事等優秀業者28社が決定
12月19日(火)午後3時30分から知事感謝状贈呈式

道さけ・ます増協が中央要請
民間増殖事業運営の支援を水産庁、国会議員に求める

道南太平洋スケソウ2次調査結果(函館水試)
前年同期と同程度の反応、登別~苫小牧・日高沖