我が家は年末を私の実家で過ごすのが恒例です。
実家で2泊ほど世話になって、毎年1月1日の10時に両親、妹家族と新年会をした後、
1時間くらいで退席して 今度は旦那の実家へ向かいます。
旦那の実家は 毎年1日の12時から一族で新年会なのです。
今年の参加は16名。
これが20年変わらぬスタイルです。
三箇日が過ぎたころ 母から電話がありました。
見慣れないサプリメントがあるけれど、うちの家族の誰かの忘れ物じゃないか?と。
「うちじゃないよ」と伝えると
妹家族にも聞いてみたが心当たりがないと言われたとのこと。
秀じいと 一体誰のだろうね?とさんざん首をかしげ
じゃあ、新年の挨拶に来てくれた親戚の誰かだね、ってことになったそうです。
で、話は先の連休になるのですが
実家のテーブルの上に ずっしり重そうな見慣れない袋があったので
「これ何?例のサプリ? 結局持ち主見つからなかったの?」と聞くと
「それがさぁ~」
と母が話してくれました。
「あんなに これ誰のだろうね?って話してたのに、
『見たことないパッケージだな、通販のじゃねーか?』『〇〇のだろ、聞いてみろ』
とか言ってた父さんが、1週間くらいして突然思い出したのよ」
「何を?」
「『あ!それ 俺のだった!』って」
「うへぇ~~~ ぅ嘘でしょ~~~」
あんなへんてこな真緑で、えびせんの袋くらい大きくて
ドッグフードの袋よりも目立つデザインの威圧感のある代物を
自分で買って忘れる人が本当にいるのか
「秀じいぃぃぃ~ そりゃヤバイよ~」
と言うと
「いやー、すっかり忘れちゃってさ(てへっ)。
お母さんと『一体誰のだろうね』って話してたんだよ。まさか自分のだとはね。
いやあ 俺もびっくり」
どうも本人いわく 3ケ月くらい前に(私の予想では半年以上前に)テレビで見て
とても良さそうだったので欲しくなって注文したとのこと。
しばらく試して、でも1日30粒も飲めるわけないじゃん、と挫折したのだそうです。
3ケ月程度前の買い物を丸々すっかり忘れるなんて ワーキングメモリー低すぎだろ
家族としては普通だったら認知症を疑うところですが、こういった逸話の宝庫・秀じいの
ことなので誰も心配なぞしておりません。
よく考えれば いつものことなのです。
母も最初はそんなところだろうと思って 何度も(母曰く10回は)秀じいに
「お父さんのじゃないの?」と聞いたそうなのですが
「さすがにこれは違うよ~ もう、しつこいな~」と言われて 「さすがにそうか~」と
引き下がったそうです。さすがにって・・・
いい加減でテキトー、とは秀じいのことです。
趣味のサークルでも 「また秀さんかい・・・・」といつも怒られているのだそうです。
「8時半集合って決まってるだろ?」
「9時かと思ってたよ」
「前回も、前々回も同じこと言ってるよ。頼むよ、秀さん」
「いやあ 面目ない」
で、帰ってくると
「また 怒られちゃったよ~。でも俺と同じように怒られてる人がもう1人いるんだよ。
ほら、3丁目の〇〇さん。俺と変わりばんこで怒られてるんだ、あの人いい加減だから」
と他人事みたいに話すのです。幸せ者です。
小さい頃から、なぜか父から注意を受けるのが解せませんでした。
他の人から受ける注意は納得がいくのですが 父からだとすんなりおさめられない。
なぜなんだろう、と思っていましたが、まあ そういうことだと
大人になった今は すんなりおさまっている次第です。