車の接触事故以降も 不快なことがちょこちょこ判明して
考えた末、襖の親方に
「襖と障子とクロスの仕事に、もう私を呼ばないで(←それ以外なら呼んでいいよとも言っている)」
と言ってきた。
「わかった、もう呼ばない」
と親方はあっさり言った。
失礼と思われても仕方のない私の発言を「ふざけるな」と怒鳴られることはなかった。
いいところいっぱいあるし正直だし、破天荒で面白い人だけれど
仕事はそういう面だけをみてやっていけないので
信頼して真剣にどっぷり付き合うとなると、私は親方とは合わない。
気が短い性格と、社会的なルールを躊躇なく破る価値観に
仕事も、仕事以外でもたびたび衝突した。
良くも悪くもそういう風に70年、
自分なりに一生懸命やってきた親方だから 私などなんの影響力もなかった。
多分これからも現場で会うことがあると思うけど
一緒に仕事をしようと声を掛けてくれて、
お昼ご飯は必ずごちそうしてくれて、
旅行に行くとお土産を買って来てくれて
どんなに近くても駅から現場まで車で送迎してくれた親方の恩を忘れません。
少しずつお返し出来たらと思います。
でも長い親方人生でもそう悪くない方の助手だったでしょう?
楽しい時間が 私にはいっぱいありましたよ。
色々お世話になりありがとうございました。
断れてよかった。
寂しさもあるけど、私は今 とてもすっきりしています。
さあ いよいよ年末だ。
たっぷり働いた分、たっぷり食べるぞー。