先日Wさんが言ってた通り、浅田次郎の「天切り松 闇がたり」シリーズの第5弾が発売されているようです。
昨日の新聞広告に載ってました。
これこれ ↓
このシリーズ、第1巻は「天切り松 闇がたり ~闇の花道~」といいます。
初めて見ると題名からしてよくわからないでしょう ちょっと説明が必要ですよね。
それともわかる人にはわかるのかな?
まず説明すると、「天切り」というのは、盗人の使う技のひとつです。
狙った家の屋敷の屋根瓦をそーっと外して、そこからするりと中に忍び込み、盗みをはたらく
夜盗の技のことをそう呼ぶのです。
ちなみに天切りの有名人に鼠小僧がいます。
「松」は「松蔵」という主人公の呼び名。
「闇がたり」というのは、六尺四方には届かないという夜盗の声音(こわね)のことをいい、
盗みに入った家の家人や周囲、隣近所に気づかれないよう夜盗の仲間内で言葉をかわす時に使われる、
低くて抑揚のない声音使いのことだそうです。
この「松」が、自分の体験してきた人生物語のあれこれを、留置場の雑居房のなかで
看守や収監されている若くて全然なってない収監者たちに向かってとつとつと闇がたりする
という形で物語は綴られていきます。
1巻に5話くらいの読み切りが収録されていて読みやすい上に、読めば1話ごとに出てくる魅力的な登場人物たちに
ときに痛快な気分に、ときにホロリとさせられて、ついついつまらぬ用事は後回しってことに
なってしまいます。
泥棒やスリを生業としているってのがどうも気に入らない・・・・なんてことは言いっこなし!
世に多く生息するタヌキたちなんかよりよっぽど真っ直ぐで、信じる正義に一途なんですから!
ルパン三世に目くじら立てる日本人、あんまりいないでしょ?
そういうことです。
秀じい、多分好きだろうな。
じょうがない、今度持って行こう。