私が襖(ふすま)職人の親方のもとを去って1年がたった。
去年の今頃、
「もう親方との襖の仕事はしない」と言うことが出来て
スッキリと2018年を迎えた私だった。
でもあの時潔く「わかった」とだけ言った親方が、
実はすっごく怒っていて、仲間内に大分愚痴っていたことを後から知った。
今年のあたまに現場で何度か親方とすれ違ったんだけど
挨拶してもリアクションがなかった。
耳が遠くなったもんだ、と思っていたが
別の親方から「昨日も無視されてたね」と言われて気がついた。
すっごく根に持ってるじゃん!と。
まあ、仕方ない。
そうやって4ヶ月くらいが過ぎる頃
どうやら気がすんだ(かどうかわからないけど)らしい親方から
ぽつぽつ挨拶の返しが来るようになった。
そして襖以外の仕事(庭とか)をたまーに貰うようになった。
夏ごろ、旅行の土産を貰った。
そして11月に入ると銀杏を持って来てくれるようになった。
去年仕事中に私が銀杏が大好きだって言ったのを覚えていて
自分や家族は銀杏を食べないけど、拾いに行くのが好きな親方が
(拾ったらアイツとアイツと・・・ハナウタにも分けてやろう)
と思ってくれたのだろう。
銀杏処理は大仕事だから大変だろうに、それを私にくれるなんて・・・と思うと
とても複雑な気持ちにもなるのだけれど
まあそんな風に親方とは雪解けたのです。
おととい、3袋めの銀杏を貰った。
11月に貰ってからほぼ毎日食べている。
1袋におよそ150粒入っている(←数えたの!)のでもう500粒近く貰ってる。
汁物には和洋問わず全てに銀杏を入れている。
入れることは入れるけど、入れる量は少なめ、でないと摂りすぎてしまうから。
1日3~5粒かな。
味噌汁にもつみれ汁にも餃子スープにもミネストローネにも入れる。
鍋にも煮物にも茶碗蒸しにも炒め物にも、
そして当然、新年のお雑煮にも入れる。