やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

まちの灯りを消すな!

2015-03-19 | 議会だより
 (これはお昼。夕方になると目覚めます)
きのうは産業港湾委員会。議案とともに陳情2件も審議されました。
そのうちの1件は、「元町有楽名店街」から出された陳情です。陳情の採択を求めて質疑しました。
阪神元町駅の東口から西口へと通じる地下通路は、「有楽名店街」として長年親しまれてきた飲食街。昭和の風情を残す、どこかなつかしい雰囲気あるまちなみです。今回、この飲食街を家主である阪神電鉄が閉鎖しようとしていることから、店子さんである商店主などが中心となって陳情がだされたものです。すでに署名活動も行われており、11000筆集まっているとのことです。
わずか120メートルほどの通路に38軒のお店が軒を連ねています。以前は、50軒あったということですからへったとはいえちょっとした雰囲気を醸し出しています。
 神戸市は、民民の話なので権限がないとの姿勢に終始。それでいいのか?
建築基準法や消防法上適合していないことを知りつつ、改善しないで1年更新の定期借家の更新を繰り返してきたのは阪神電鉄です。
店子さんはそれぞれが、「2日間カンヅメ」で消防の講習を受け防火管理者を配置。連帯して努力をしてきたそうです。
終了時間もまもり協力をしてきた、ところが社内事情で「閉鎖」がきまったと一方的。
安全上問題があるのはわかりますが、何年も繰り返し更新をしてきたわけで、その間にも対策は打てたはずです。
問題があるのなら、きちんと店子さんにも説明して協力を求めることもできるはず。不誠実といわれても仕方ありません。
 局の姿勢としても「権限がない」と及び腰になるのはいかがなものでしょうか。資力の小さな業者さんが、助けを求めています。生活のかてをなくすひとも出る恐れがあります。私は「陳情されてきた方々が相手にしているのは大資本。神戸市が味方にならなければ、誰が味方になるというのか」と指摘し、産業振興局に対応を求めました。
他会派からも、「阪神の立場を代弁している」などの指摘がなされ、あらためて市も対応すると表明せざるをえない状況となりました。
陳情は採択を求めましたが、結果は残念ながら打ちきり。
でも、小さな業者さんががんばっている、そういうのをちゃんと応援するのが市や市議会の役割だというスタンスは持ち続けていきたいと思います。