やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

小規模校と少人数学級

2020-11-19 | 日記・エッセイ・コラム
 少人数学級や学校施設など学校現場のお話をお聞きしようと、小中学校を訪問させていただいています。
(写真と記事は関係ありません)
 以前に、中学校のほとんどが大人数クラスになっているということを書きましたが、先日訪問させていただいた中学校、実際に授業のようすを見せていただくと、ほんとに過密でした。
互いの距離なんてとんでもないという状況。少人数学級を急がなくては、と思うしだいでした。
 さて最近訪問させていただいたのは、全校で10クラスほどの小規模校。
去年より2クラス減、来年は35人学級からはずれるので高学年で1クラス減の予定とのととでした。
小規模校で児童数が減少している学校は、自ずと少人数学級に近くなっていますが、児童数がボーダーになると場合によっては単学級になってしまいかえって教室は過密になることも。
 いろいろお聞きしましたが、少人数学級の効果は相当なものだということがお話の中からうかがえました。
コロナ明けのとき、一時的に分散登校になりました。そのとき、当時不登校の児童が数人いたそうですが、分散登校になったら、不登校だった児童が全員とうこうしてきたとのこと。いまも普通に登校してきているそうです。
別の学校でもお聞きしましたが、教員の間では少人数の効果はひじょうにあったとの声が多く、少人数を望む声は大きいと感じました。
 一方で、小規模校の特有の問題も。なにしろ教員の数が少ないこと。単学級だと教員間の協力体制がとりにくく、学年の問題をひとりでカバーしなければならないので負担が大きくなります。全体の教員も少ないので、教員ひとりあたりの負担も大きいということでした。
毎日いろいろこなしたうえで、ようやく自分の仕事に取りかかれるのが6時くらいからだとのこと。働き方改革というが、仕事の量は減らないのに、これでは逆行している状況です。
また教科担任制の話も出ているそうですが、1学年1クラスという状況では、人を新たに配置してもらわないと、教科担任制は無理だと。そりゃそうですね。人数増えななければ意味無いですから。増えなければ現状となにも変わらず、どうすんの?ということになってしまいます。
小規模校の問題は、少人数学級とは別の問題もありました。すこしこだわって、ニュータウン問題とからめて考えても見たいとおもいます。
少人数学級についてもいろいろお聞きしていますが、また別の機会に書きたいとおもいます。